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2006年6月28日

「基本」をもう一度おさらいせえということですね

カテゴリー: 今日のできごと

建築士制度に関する改正案が発表されたようです。

一級建築士の勉強をしているときに、誰に言われたかは忘れてしまったのですが、「今勉強していることは、設計屋としてやっていくうえでの基本中の基本。資格を得るために勉強する何倍の知識が必要なんだから、そう思って勉強せえ」という言葉が心に残っています。
(実際、まさにその通りです。)
あの事件を機に、私たちは基本をもう一度おさらいせえ、ということですね。

一方で、知識や資格制度の強化も大事ですが、今回私たちに最も突きつけられた課題は、文化や姿勢や理念だと私は思うのです。

そして、今の建築関連法規の流れを眺めていると、対処療法的に、細かい技術や設備の規則が増えるばかりで、今度の建築士制度の改正の流れも含めて、いささか窮屈な感じもします。
理想論かもしれませんが、安全で気持ちよい空間を作ろうという考え方が定着すれば、規則はもっと大らかでよいのではないか、と思っています。
シックハウス用の24時間換気設備などがまさにそうですね。

それと、建物の高さにしても、日影規制だ、天空率だ、なんてややこしくて細かい規定はしないで、例えば「最大10mまで」って決めりゃよいのです。
(北側斜線などは残したほうがよさそうですが)
そうすれば、構造設計だってそんなややこしくなくて済みそうです。
エレベーターにも依存しなくていい。
しかも、建物の高さを低く抑えれば、都市機能の一極集中、などといった社会問題も、解決できるような気がします。
(社会問題は、そんなに単純に解決するものではありませんけどね。)

とまあ、持論はこのへんにして、いずれにせよ、今後の建築行政の動きには目が離せませんね。