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2016年10月11日

ここまで来ると芸術家

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

今日から左官屋の湯田さんが
作業を再開しました。

今日の作業は、
玄関の両脇の仕上げ。

湯田さんが得意とする石膏装飾に、
洗い出しで仕上げたものを
取り付けました。

看板建築として
従来にある装飾に倣って
蛇腹のデザインをこしらえ、

そして普通石膏装飾は
真っ白な仕上がりですが、

半乾きの状態で
すかさず洗い出しの仕上げを
施したようです。

あまりにも美しく作られているので、
本当に人の手で作ったものかと
目を疑いますが、

紛れもなく湯田さんの手仕事。
ここまで来ると芸術家です。

ここの看板建築は、
当時の芸術家とともに
考えたデザインとのこと。

それが湯田さんをはじめ、
大工という名の、
板金屋という名の、
タイル屋という名の、
あるいは建具屋という名の、
数々の芸術家たちによって、

約90歳の看板建築が
元気に息を吹き返そうとしています。

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この白い壁の装飾から、
デザインの要素をいただきました。