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2006年9月14日

そうか、職人の血が流れていたのだ

カテゴリー: 今日のできごと


今朝、鎌倉の市街地にある金物屋に所用で足を運びました。
その金物屋は、私にとって初めての、しかもメーカーから教えてもらった偶然のお付き合いでした。

用を済ませた後、その金物屋のおかみさんとしばらく話をしました。
ひょんなことで、昔長谷で板金職人だった私のじいさんの話になったのですが、なんとそこのおかみさんは、私のじいさんのことをよく知っているようでした。

「そうかー、あの人は厳しい職人だったのよー」
「ほんとに職人気質の人でね、ああいう人が職人っていうのよー」
「組合のためにも、いろいろやってくれたのよー」

私はじいさんの仕事ぶりを知らず、じいさんをじいさんとしか見たことがなかったので、なんだか不思議な時間旅行に行った気分でした。

そして、
「あの人のお孫さん?顔似てるわー」

机の前に居るより工事現場。
工事現場に行くと感じる、設計者として何も手を出せないもどかしさ。

そうか、私にはやはり職人の血が流れていたようです。

私がこうして職人たちと対話しながら建築作りの仕事をする道を選んだことは、偶然のことではありますが、何か因縁めいたものを感じました。

それにしても、です。
故郷に根を下ろして動いていると、いろいろ面白いことがあるなあ。