ブログ
2007年10月8日

たてものが服着る準備

カテゴリー: 鎌倉く邸


一昨日焼杉板作りが終わり、
また裏返し塗りも、
ほぼ乾いたので、
外壁は板を張る準備。

写真のとおり、
柱に厚さ20㎜の木(通気胴縁)を
打ちつけてから、
板を張るので、
壁の中を、
空気が流通する
通気層を形成します。

いわば、
木組みと土壁の家が、
焼杉板という、
服を着た状態。

土壁自体、
塗り重ねて外壁になりえますが、
やはりこうして保護するにこしたことはなく、
また夏も冬も、
この通気層が外気と室内の緩衝帯となり、
室内環境の変化を
より緩やかなものにします。

そして電気屋さんにとっては、
こういう家にとって数少ない(苦笑)、
配線のフトコロにも、なりますね。

一方、たてものに着せる服は、
素材が呼吸する
木の板か、漆喰などの左官仕上げ。
ここでは焼杉板ですが、
これらの素材を基本に、
‘服’をデザインすることになります。