2011年7月4日
どこからともなくあらわる障子
カテゴリー: 横浜栄こ邸
暑さ寒さを
和らげるため、
日本の家には
縁側という外との緩衝帯を設け、
そこを介して、
閉じたり開いたりできる仕掛けを
作ってきたわけですが、
横浜こ邸もそれに倣い、
幅4尺の縁側を南側に設け、
夏は開放的に、
冬はどこからともなく
障子が閉められる
仕掛けを作っています。
どこからともなく、
というのが大事なところで、
障子は断熱性や意匠性に
優れていますが、
普通に引き違いで納めてしまうと、
半分は外への視線と風通しが
遮られてしまいます。
ですのでこの家に
取り付けられている障子は全て、
ありかなしかを選択できるよう、
壁に引き込まれるように
なっています。