2014年3月19日
みんなで補い合う
カテゴリー: 海老名た邸
本日海老名た邸の建前。
職人仲間十数人が集まり、
手興しで材木を組み上げ、
極めて順調に作業が進んで
午後いちばんで棟木が上がりました。
しかしながら。
恒例の、
建主さんが叩いて棟木を納め、
記念写真を撮り、
引き続き
垂木を入れようとした時、
小屋束の長さが
違うことが発覚し、
そこで作業は止まりました。
よく建前の日の前夜は、
棟梁は間違いがないかどうか気になって、
夜眠れぬ、という話はよく聞きますが、
それが現実のものと
なってしまいました。
どんなベテランでも、
失敗をしない人はいません。
確かに失敗しないに
越したことはありませんが、
しかしそれをとがめても、
どうなるというわけでは
ありません。
失敗の悔しさは、
本人が痛いほど
分かっているはず。
だとすれば、
補い合い、助け合うのが
仲間です。
むしろ仲間が失敗した時こそ
私たちの力が問われます。
私は子どもたちに
ラグビーを教えていますが、
同じことがいえます。
失敗やできないことに対して
怒らない。
恐怖よりも
楽しいという思いの中で、
ものごとを吸収してほしい。
怒るとすれば、
失敗を恐れる姿勢、
失敗を言い逃れする姿勢、
仲間を大事にしない姿勢、
そして取り組みに対する
いい加減な姿勢。
初めて墨を付けた
今回の棟梁は、
私たちから見れば
すぐに取り返せる
失敗にもかかわらず、
失敗に対して言い訳せず、
真摯に向き合う姿勢を
痛いほど感じました。
大丈夫、
その姿勢があるかぎり、
みんなで補い合い、助け合って、
きらくなたてものやは
家を作り続けていきます。
そして今日のことのように
私たちは死ぬまで勉強、
そんな中でご縁をいただく
建主さんたちに
本当に感謝、です。