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2016年9月10日

共同作業という名のクスリ

9月も10日とはいえ、
まだまだ暑い日射しが照り付ける中、
今日は9月のきらくなのうえんたいでした。

最近の参加者は、
顔ぶれが固定されてきましたが、

それだけに
共通の話題が多かったり、
近況報告しあったり、

なんだか来てくださるだけで
楽しい、うれしい、
きらくなのうえんたいです。

さて今日の作業は、
冬野菜の種まきと、
みかん畑の草刈り。

いずれも身体に堪える
仕事でした。

しかし私たちは
今日だけの仕事ですが、

とくに草刈りに関しては、

農園の秋沢さんは、
灼熱の真夏でも、
毎日のように草を刈る日々が
続くとのこと。

しかも刈っても刈っても、
草は生えてきます。

まさに終わりのない仕事。

建築の仕事は、
どんなに膨大な作業でも、
一つ一つ歩みを進めれば、
いつか一段落する日が来ますが、

農作業は、
その点訳が違うのだ、
と思いました。

区切りがあるとすれば、
それを決めるのは人間ではなく、

どちらかというと、
相手の植物と、
流れゆく季節の都合で
決まります。

ああなんか、
子育てやラグビーのコーチ業と
似ているな、と思いました。

それはさておき、
そんな作業を
毎日毎日一人で格闘していたら
発狂してしまいそうだと
容易に想像ができますが、

共同作業になったとたんに
時に交わす会話が楽しかったり、

仕事に飽きて遊ぶ
子どもたちの歓声が
応援歌になったり、

むしろ楽しい時間にさえ
感じることができます。

共同作業は、
暮らしを楽しくしてくれる
最高のクスリ、とすら思います。

秋沢さんに聞けば聞くほど
この場所はやるべき作業に
満ち溢れています。

一方で私たち現代人、

とりわけ季節感もなく
目と指先だけ動かして
仕事している都会人は、

毎日でなくてもいい、
月に数度でいいから
実態のある仕事、
「汗」を伴う仕事を
潜在的に望んでいるような
気がします。

お金払ってスポーツジムに通うことも
いいかもしれませんが、

身体を動かす共同作業で
おのずと汗をかき、

みんなでえがおとおいしさ、
風の心地よさを
共有できる場所へ
いざなえる仕組みとして、

「きらくなのうえんたい」という場を
活かしていきたいと思います。

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今日ののうえんたい全員集合。

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朝はジャガイモと白菜を
畑に仕込みました。

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秋沢家に用意していただいた
とってもおいしいお昼ごはん。

今度、「農家めし」という企画で
料理教室やろう、という声も
上がりました。

とくにゴーヤの南蛮漬け(?)は、
みんなに好評でした。

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午後はひたすら
太陽の照り付けるみかん畑で
草刈り。

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作業に飽きた子どもたちは、
蔓性の植物で首飾り作り。

私にも作ってもらいました。

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そして、疲れた私たち相手に
「青空カフェ」。

すっぱい青ミカンを絞った
ミカン水が身体に沁みわたりました。

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暦は秋とはいえ、
汗の噴き出る暑い日でした。

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汗だくで仕事を
している合間に見つけた、
山道の真ん中に咲く
韮の花と蝶の舞に癒されました。