2008年6月1日
原風景に思いを馳せる
カテゴリー: 家づくりの理念
先日、東京・九段下にある
国土地理院に行ってきました。
某所の過去の
状況を調べるためです。
ここでは、日本全国、
明治・大正期まで遡って、
数年単位で2万5千分の1の地図を
見ることができます。
本来の目的を済ませたあと、
今自分が住んでいる場所はもちろんのこと、
過去に自分に縁のあった土地が、
昔昔どんな状況にあったか、
ついでに調べてみました。
それぞれの場所の
原風景を知ることができて、
これは実に面白い!
皆さんも、
自分の住むまちの原風景を確認するために、
東京に足を運んだ際には、
一度訪れてみてはいかがでしょうか。
ところでそれらを見てみると、
昭和30〜40年代までは、
日本は至るところ、
田んぼと畑と里山だったこと、
そしてその時期を境に、
どこもかしこも急速に宅地化が
進んだことに気がつきます。
これほど急だと、
「マチナミ」という概念に
目を配る余裕もないまま、
今のまちが作られてきたんだなあと、
納得してしまいます。
こうして今ある大半の
まちの基盤が作られてきたわけですが、
かといって時計の針を
巻き戻すわけにもいかないので、
縁をいただいたまちの
昔昔の原風景に思いを馳せつつ、
豊かと思える街並みとなっていくために、
今できることを、
探っていきたいと思います。