厨房集合!(第2回)
三年半前に特集した
厨房集合!に引き続き、
ここ数年で
きらくなたてものやが
手がけてきた厨房たちを
紹介します。
厨房の設計は、
如何に機能を
美しく表現するか、
という意味で
木組みの設計と
通じるものがあり、
また私自身、
腕はともあれ厨房に立つのが
好きなほうなので、
自分自身がワクワクしながら
作り込んでいきます。
こうしてできあがった
木の箱でできた厨房たちを
お楽しみください。
■新築編
クリの箱と、
新井さんの建具による
厨房の構成、
そして壁面に貼った
このタイルは、
この頃から
定番になりました。
厨房の奥に
パントリーがあり、
さらに収納が
充実した構成に
なっています。
厨房と居間を仕切る
カウンターの天板はカツラ。
家の入口にあたる
土間に据えた
シンプルなクリと
サワラの箱たち。
彼らがあたたかく
家族やお客さんを
迎えてくれます。
厨房と居間と玄関が
連続する構成に対し、
意識を仕切る
横格子を設けました。
直線状に機能が連なり、
敷瓦の土間に続く構成。
敷瓦の土間には、
オーブン機能の付いた
薪ストーブが据えられる予定です。
この家の象徴ともいえる
木登りできる木が、
厨房を見守ります。
居間への対面式。
抽斗あり、開き戸あり、
棚板あり、ボトルラックありと、
比較的複雑な構成の箱の背面には、
新井さんによる
端正なスギの建具が並んでいます。
■改修編
日野ち邸
集合住宅内の厨房改修。
スギの天板と、
ズラリと並ぶ
調味料入れ用の建具が印象的な
2WAYキッチン。
天板の下も、
建主さんの使い勝手に応じて、
スライド棚あり、可動棚あり、
底の浅い抽斗ありと、
芸の細かい構成となっています。
鎌倉ふ邸
一戸建て住宅の厨房改修。
閉鎖的だった厨房を
食堂側に開きつつ、
機能の確保に努めた計画。
その結果が、
コの字プランの厨房。
細かい余地を利用して、
調味料入れだったり、
ホイル等を入れる場所だったり、
皿を置く場所を作りました。