2007年10月13日
土を学ぶ
カテゴリー: 今日のできごと
本日、2007木の建築塾第2回目開催。
木を取り巻く「素材」を軸に、
今年の木の建築塾は繰り広げられています。
その2回目テーマは、土(左官)。
講師に湯田工業 湯田さんをお招きし、
私が案内役のもと、
鎌倉く邸の現場にて、開催いたしました。
進行中の現場で講義という、
木の建築塾始まって以来、
今までにない試みでしたが、
湯田さんの周到な準備、
また建て主や現場の協力もあって、
なかなか有意義な会だったのではないかと
思います。
そして皆さま、
遠いところご参加いただきまして、
ありがとうございました。
まず湯田さんに、
土壁の下地となる
竹小舞の見本を色々用意していただき、
解説していただきました。
私も現場では、
「総四つ小舞」と「簾小舞」しか
ナマで見たことがなかったので、
たいへん勉強になりました。
竹小舞も、相当奥が深い。
次に、
土やスサなどの土壁の材料となる素材、
土壁の工程、
土壁の仕上げについて、
見本を示して説明。
土壁は、
土、水、スサ、砂、という、
どこにでもある、またそれだけの素材の中で、
職人の幾重にも重なる手間と優れた技術、
また様々な知恵と発想で、
無限の世界が繰り広げられることを再認識。
とはいえ職人として、
諸手を上げて土を礼賛するのではなく、
土は自然界にあるものだから、
いいところもあれば、
悪いとこともあるという、
言葉が印象的でした。
土は生きているということ、
土を舞台に、
土とともに生きとし生ける、
私たち人間との付き合い方がとても大事、
ということですね。
だから土の世界は、
たまらなく魅せられるのです。