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2010年3月2日

壁づくりの理想

カテゴリー: 鎌倉ほ邸


鎌倉ほ邸は
竣工からほぼ一年、

壁はずっと
中塗りのままだったのですが、
仕上げに漆喰を
塗ることになりました。

こうした中塗りの状態で
しばらく置くと、
木や土がなじむので、

仕上げた壁に生じがちな、
ヒビ割れやチリ際の隙が
生じる可能性は低くなります。

家具を移動したり、
取り付けた設備機器を
いったん外さなければならないという
手間が余計にかかりますが、
壁のほうから見れば、
理想的な方法といえますね。

昔昔の家づくりの場合は、
家づくりにかける時間の考え方が
現代と違いますので、

またそうそう家の中に
モノも多くなかったわけですし、

いい家づくりのために、
こうしてしばらく置いて
仕上げにかかるという方法は、
珍しくはなかったようです。

漆喰を塗る前は、
中塗土の緑色っぽい感じも
これはこれでいいなと思いましたが、
仕上がった状態を見てみると、
壁が白くなって
家全体が見違えるように明るくなり、
さすが「漆喰」と思いました。