2018年4月26日
山小屋の音楽室のような
カテゴリー: 改修の仕事
昭和の香り高き住まいの和室を改造し、
防音室を作りました。
いつも使っている素材たちは、
いい塩梅に音を反射し、
いい塩梅に音を吸収するので、
いわゆる既製の「防音室」ほどの
防音性能とはならなくても、
居心地のよい部屋としつつ、
そこそこの性能を
確保できるのではないかと
思いながら作りました。
壁と天井は既存の壁の上に
フォレストボード(スギ皮の断熱材)を挟んて
柔らかなサワラの板貼、
床はレッスンに耐えるように
堅いナラの板貼、
そして課題は
もっとも音が漏れる開口部、
とはいえ外の光を
遮りたくなかったので、
既存の障子の
敷居鴨居を使って
真空ガラスを入れた木建具を
嵌め込みました。
すると音は、
外の壁から5m以上離れれば、
それほど気にならない程度となり、
また室内の様子も、
山小屋の音楽室ような
装いとなりました。