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2006年8月19日

岐阜のまちで伝統の技に根付く現代の空間に出会った

カテゴリー: 今日のできごと


長良川の旅の帰り道、関東組3人を乗せた車は8月17日の朝6時前に岐阜のまちにたどり着いたのですが、せっかくなので岐阜のまちを観光することにしました。

岐阜というまちは正直よく知らなかったのですが、目を引く建物や街並みがあって、思いがけず堪能しました。

その中で、とくに感銘を受けたのが、「川原町屋」という喫茶店。
長良橋周辺の歴史的な街並みをブラブラ散策していたら、偶然出会いました。
この喫茶店は、和紙問屋を改装して作ったお店らしいのですが、この建物が通り土間といい、中庭といい、実によい!

とくに気に入ったのは、板倉構法による倉を改装した空間です。

三尺間隔に並ぶ五寸角(たぶん)の列柱。
六尺間隔にかかる、平角の登り梁。
その登り梁を支える、巨大なアカマツの牛梁。
七寸角(たぶん)のケヤキの大黒柱の向こうでは、アカマツの牛梁が、躍動感溢れる台持ち継ぎで継がれています。
そして、柱の間には、厚さ約八分(たぶん)の板の落とし壁。
元々そのような作りの空間に光を当て、家具を並べて、喫茶店として設えていました。
確かに伝統的な構法に基づく建物ですが、そこは古臭さなど感じることのない、現代の感性が融合した見事な空間でした。

実はここに至る直前に「コ○○珈琲」でモーニングをいただいていたのですが、そこでもう一度いただくことにしました。
やはりこうした空間でいただく食事は、チェーン店よりも美味い!です。
後で調べたら、珈琲ゼリーが絶品とのこと。
珈琲ゼリーを食べに、もう一度来よう!

※まさかこんなすばらしい空間に出会うとは思わず、手ぶらで散歩していたので、巻尺を持ち歩いていませんでした。だから上記の寸法は目分量です。