幸せの糸口
縁あって、
富士山の麓にある
木の花ファミリーを
訪れる機会をいただきました。
ここでは、
想いはそれぞれ、
だけど理念を共有する
血縁を超えた40数名の大家族が、
一つ屋根の下に暮らし、
農を営み、人を育み、
愉快に暮らしています。
おとなもこどもも、
みんな楽しそうだなあ、
というのが、
会う人会う人の目をみたときの
第一印象でした。
お昼から夜まで
半日そこでお世話になりましたが、
実際皆さん、楽しそうです。
昼間は野良仕事、
夜は皆で楽しく、
みんなが作った食材によるおいしいごはん、
(ほぼ自給しているそうです。)
ときには、みんなで歌って踊って。
ここで興味深いな、と思ったのは、
こうしたコミュニティの中で、
とくに強いリーダーシップが
存在しているわけではなさそうで、
大人も子どもも、
まさにここにいる全員が、
生活の主役である、ということです。
一人一人が分け隔てなく
それぞれの存在価値を認め合い、
だからこそ全ての人たちが、
活き活きと暮らしているのでしょうね。
取り組みは違いこそすれ、
これと似た楽しそうな暮らしぶりを、
どこかで見ました。
そう、
私がこれまでお手伝いしてきた
「エコヴィレッジ」という名の
コーポラティブ住宅です。
この楽しそうな暮らしぶりをもたらすもの、
これは私なりの解釈なのですが、
「木の花」の場合は、
共に田畑を耕し、
コーポラティブ住宅の場合は、
共に家を造る、という、
共同で作業を行うという営み、
また共同作業を通じて
お互いを知り、思いやること。
二つ目、
おいしいごはんが
常にそこにあるということ。
「木の花」もそうですが、
エコヴィレッジの皆さんも、
食材や調理方法を
こだわっていらっしゃることが多いので、
ごはんがおいしい。
三つ目、
音楽の存在。
音楽は垣根を越えて
人と人とを結びますね。
余談ですが、
私の属するNPO代表某Sさんと
私を結びつけたのは、
そういえば音楽でした。
色々視点はあろうかと思いますが、
私はこの三つによるところが
大きいのではないかと、
思っています。