2013年2月22日
恍惚の肢体
カテゴリー: 鎌倉大町ほ邸
古民家を改修している
鎌倉大町ほ邸にて。
天井解体。
すると実にしなやかに
曲がりくねった梁が
見えてきました。
屋根の下地のトントンの表情も
私は大好きです。
これを活かさない手は
ありません。
こうした古民家で
天井や壁を剥がした時の
様子を見るのは、
様々な意味で
緊張感とともに、
高揚するものがあります。
こうして
美しい肢体に出会うこともあれば、
ウワー、ということも
あったりしますが(苦笑)。
その「ウワー」は
ともかくとして、
下地を剥がす時は、
人間と同じ、
ヌード写真を見るような
感覚に近いものがあります。
しかしそう考えると、
私たちが手掛けている
木組みと土壁の建築は、
「裸」の建築。
如何に美しい裸を作るか、
それが私たちのめざすところ、
ということになります。