2005年12月30日
授業料と思って
カテゴリー: 今日のできごと
今年もいろいろな社会事件が起きてしまった。
小学生の子どもを持つ身として、子どもにまつわる事件は気が気じゃなかったし、鉄道事故でも信じられない映像が目に焼き付いた。
そして後半には、建築業界を震撼させる事件が。
いずれも、「安全」に対する神話と信頼が覆された事件であった。
自分で我が身を守る必要性を痛感する一方で、世知辛い世の中にならなければいいが。
今年起きた事件の中で最も印象深いのは、やはり同じ世界に身を置く者として、耐震強度偽造の事件であろう。
周りからもいろいろ見解を聞かれるし、自分自身もいろいろ考えさせられた事件であった。
耐震強度偽造に該当するマンションを買ってしまった住民の人たちに対して、安易に住宅を取得した姿勢を問い、当初自己責任を問うべきと考えていたが、よくよく考えてみたら、マンション買うときに、周辺相場よりやすいとはいっても、まさか建てる側の人間が法律をかいくぐってまで著しく強度の弱い建物を建てるとは思わんよな。
しかもこれだけ世間で多くの人がこの事件のことを知り、賢くなって自己防衛策を講じることができるんだから、国民が‘授業料’として、全額とは言わないまでも、税金で救済してもいいんじゃないの?と思う。
これで気になるのは、建築行政のあり方だ。
その話についてはまたおいおい。