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2015年3月28日

春爛漫の中泥コネ隊

カテゴリー: 鎌倉山崎お邸


里山を望むと、
ポツリポツリと「白い木」。

そう、桜の木が咲き始めましたね。

そんな本格的な春の到来を
感じさせてくれる今日、
山崎お邸で泥コネ隊でした。

隊員は、
今回私が募集をかけることはせず、
全て建主さんが
たくさんの人を集めてくださいました。

子育てのご縁が中心だったので、
大人の数と同じくらいの子どもの数。

子どもたちの遊ぶ声と泣き声に包まれて、
とても和やかに一日が過ぎていきました。

そんな子どもたちも、
たまにはお手伝いしてくれたり、

だけどこうして
和やかな雰囲気を作ってくれたり、

大人たちを応援してくれたり、

それだけで十分
立派な仕事です。

そしてみんなで何かを作る
今日という日を共有してくれることが
何よりもうれしいです。

さて作業のほうは、
まず私たちは午前中
ひたすら藁切り。

その切った藁と粘土を
左官屋さんたちがよくかき混ぜて
大きな土の保管箱に
放り込んでいきます。

箱の中は、
家一軒で使う量を計算すると、
脚が全て埋まってしまうほどの
深さまで土が溜まりました。

午後はその土の箱の中に
みんな入ってもらって、
土をよく混ぜてもらいました。

大人たちは裸足で。
子どもたちは下半身裸で。

最初子どもたちは、
こわい、と言って入りたがらなかったのですが、
一人子どもが入ると、

ボクも入ってみようかな…、
という感じで、

結局みんな泥まみれに。

しかし今日改めて思ったことは、
子どもたちの「コワイ」という感覚は、
ある意味で危険を回避するための
正常な感覚だということ。

事実もし一人でこの中に入って
埋れてしまえば、
一人では絶対に
脱出できないですからね。

しかしそんな心配も杞憂、
大人はズブっと埋れてしまうほど
柔らかな泥の上を
子どもたちは体重が軽いので、
水面の上を歩くかのように
歩くことができました。

そんな感じで今日は、
たくさんの人たちの思いと笑い声を
たっぷりと土に沁み込ませ、

それを種にここで夏まで寝かせ、
数ヶ月発酵させます。

皆さん、ありがとうございました!

まずは藁切り。
子どもたちは興味津々。

たまにこうして
手伝ってくれたり。

全身の力を使って
上手に切ってました。

一方で左官屋さんが混ぜて作った土は、
お昼頃にはこんな感じで
着々と溜まっていきました。

お昼ごはんは、
建主さんのお友だちが
春の素材がたくさんの食事を
作ってくれました。

色鮮やかで
とてもおいしかったです!

午後はみんなで
土の箱の中に入って泥コネ。

写真のアングルに
かなり気を遣いました(笑)。

泥を捏ねる父と子。
心に響く光景でした。