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2016年7月1日

格子きょうだい

カテゴリー: 鎌倉台て邸

鎌倉台て邸にて。

この家の最大の課題は、
家の中に如何に光と風を入れるか、でした。

いつも光と風は、
意識して設計していますが、

とくにこの家は、
改修する前までは

増築した小屋が
影になっていたこともあり、

また目の前の土手が
竹でぼうぼうに覆われていたこともあり、

家の中の1階は、
昼間でも照明がないと、
ちょっとつらい状態でした。

増築した小屋を撤去し、
建主さんが自らの手で
土手の竹を伐ったかいあって、
だいぶ光の環境は改善しましたが、

それでも家の奥まで
光と風を入れようと、

9尺の間の玄関に、
光の入る格子の開き戸と、

防犯しながら夜風を通せる
きらくな網戸を添えた
一本引き戸を仕込みました。

その結果、
二つの異なる格子が
きょうだいのように
隣り合わせとなり、

玄関が表情豊かな
印象となりました。

家の中の灯が漏れる夜景も、
いい感じです。

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