この時間がタカラモノ
昨年晩秋の新月前、
あきさわ園の竹林で
伐るだけ伐っていた竹を
運び出す作業を行いました。
運び出す、といっても、
枯れた竹などが
縦横斜めにひっくり返っていて
一筋縄ではいかず、
まずはそれらを
整理しつつ、
使うべき竹を
その場で玉切りし、
竹林の中に
玉切りした竹を
貯めておいて、
あとでみんなで
運び出す、
という流れで
作業を進めました。
作業前は
あまりのやるべきことの多さに
呆然とするのですが、
今日もフリースクールここだねの子どもたちが
たくさん来てくれて、
たいへんな作業も
楽しい仕事に変わりました。
なぜ楽しいかというと、
子どもたちが子どもたちなりに
いっしょうけんめい竹を切るわけです。
とにかく一心不乱に。
のこぎりもそれほど
使い慣れているわけでないので、
時間がかかるわけです。
しかし自分の力で
切ることができた時、
「やったねー」
って声をかけると、
ホントは飛び上がって
喜びたいはずのところ、
それを少しだけ押し殺し、
はにかんだえがおを見せて
ハイタッチに応じてくれるわけです。
その顔を見るのが
本当に楽しい。
すると子どもたちは
少し自信をつけて、
さっきよりも太い竹に
目を輝かせて
チャレンジしていくわけです。
そしてまた
一心不乱に。
こうして
この短い時間の間に
子どもたちの成長を実感できることが
本当にうれしい。
そんなことを
繰り返していくうちに
うっそうとして暗かった竹林が
たった数時間で
いつの間にか陽の射す場所に
生まれ変わるわけです。
みんなの力で。
この光と風とともに感じる達成感が
本当に心地よい。
こうして自分たちで
竹を切り出す作業は、
実はおカネをかけないために、
という理由で始めたことですが、
竹という材料だけではなく、
このタカラモノとなる物語を
みんなで分かち合えることが
楽しく、うれしく、心地よいです。
そんな楽しいうれしい
心地よいタケキリ隊ですが、
実はまだぜんぜん終わらず(笑)、
引き続き人の手が必要ですので、
またの機会
ぜひいらしてください。
近いうちにあと2、3回、
ここへ来るようです。
荒れた竹やぶへ
レッツゴー。
ちょっとした探検気分です。
まずは枯れた竹を切って整理。
おやつはいつものみかん。
汗かいたあと、
この寒さでキンキンに冷えたみかんは
とてもおいしいです。
みんなでおかずを持ち寄って
輪になってお昼ごはん。
ピクニックに来たみたいです。
空が見えてきました。
時間を区切って
竹リレー開始。
全員が3m間隔に並び、
竹林の中から百数十本の竹を
リレー形式で運び出しました。
誰一人かけても
成立しないこの竹リレー、
みんなで楽しくおしゃべりしながら
一本一本バトンを渡していくさまは
実は感動的ですらあります。
今日の成果の竹。
今日の成果の空。