2016年8月5日
現場でみんなで
カテゴリー: 神田え邸
神田え邸にて。
今日は大工と建具屋が
現場に集まり、
玄関建具の打ち合わせ。
建築当初の約90年前は、
重厚な格子開き戸が
4本並んでいたようですが、
現在は鉄製のシャッターと
なっていました。
今回の工事では、
それをほぼ元の姿に復元する
予定なのですが、
何しろ現在1本しか残っておらず、
また当時はおそらく外開きで、
道路にはみ出して開いたであろうと思われ、
復元とはいえ、
そっくりそのまま
元の状態に戻すというよりは、
現状に即しつつ、
使い勝手も考慮しながら、
また構造補強も兼ねながら、
しかも昔からあたかも
そうであったように見せるために
改めて詳細の納まりを
考えなければならず、
かなり難易度の高い
検討課題の一つです。
それを現場で、
建主さんにご意向をいただきつつ、
職人たちと知恵を出し合いながら、
検討を進め、
私の中で納得のいく方針が
今日ようやく固まりました。
様々な難題を
現場でみんなで力を合わせて
どう乗り越えるか、
それができたときの達成感も、
改修工事の面白さの一つです。