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2014年10月28日

空けば畑に

カテゴリー: 家づくりの理念

先日の新聞記事によると、
日本全国の空家が
家全体の13.5%だそうです。

この中には
別荘も含まれるそうなので、
実感としてはもう少し
少ないとは思うのですが、

それにしても、
想像以上の数字。

数にして
なんと820万戸です。

しかも人口が
減ってきているのですから
その数はますます増えそうです。

僕たちのようなたてものやは、
もう要らないですね(笑)。

…と半分冗談めいておりますが、
本気でたてものを巡る仕事のあり方を
考えなければならないのだと思います。

たてものに対する哲学を曲げてまで
この世界に執着するつもりはありませんが、

しかしこの哲学の火が消えては、
世の中つまらなかろうと、
自分では勝手に思い込んでいますので、

自分の哲学には執着して
生き続けようと思います。

さて、
その空家が多い理由一つは、

もう住まないのに、
家を壊してしまうと
土地の固定資産税等の
軽減措置がなくなって、
エライ跳ね上がるから、という話を
耳にしたことがあります。

ナンダカモッタイナイ。

もしたてものを使うめどが
ないのでしたら、
更地にして畑や果樹園にすれば、

引き続き固定資産税等の
軽減措置を受けられるように
できないものでしょうか。

更にそうして農地化した土地を
畑として使ってくれる人たちに
つなげる仕組みを作るのです。

先ほどのとおり、
宅地として使われない土地が
今後たくさん出てきそうです。

そんな土地を、
放ったらかしするくらいならば、

それらを緑豊かな、
むしろ人間の息づかいが聞こえる
畑に、果樹園に、里山に、
してしまいたい。

風景としても、

また地産が進むので
エネルギーのことを考えても、

何だかステキな予感がします。

たてものやが、
たてもの作らんと畑や森を作れ、
と主張するのも、

なかなかステキではありませんか(笑)。