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2014年1月10日

結局は「人」

カテゴリー: 今日のできごと

2013木の建築塾第5回目は、
津村泰範さんをお迎えして、
「歴史的建造物の保存再生の現場から思うこと」
というテーマでお話をいただきました。

同じ建築の世界でも、
なかなか触れる機会のないお話で、
とても面白かったです。

その中でもとくに印象的だった話は、

保存再生を担う人材が不足している

現場を知らない人が実に多い

ということ。

どの世界でも、
似たような話を聞きますが、

たぶんこうした
文化財等を保存・活用していくような仕事も、

また私たちのような、
昔ながらの工法で建築をつくる仕事も、

その道に興味ある人は、
それなりにいるのだと思います。

実際取り組んでいて、
とても面白いですからね。

しかし現実は、
この道に飛び込んでくる人は
少ない。

また津村さんのおっしゃるとおり、
現場を知らない人が実に多い、
ということは、
そのぶん机の上にいることが
多いということなのでしょう。

確かに面白そうに見えても、
この道でメシを食っていくには、
相当厳しい世界です。

しかしその厳しさと、
その先にあるとてつもない面白さを

頭でなく肌で学び、
感じ取る機会の大切さを
改めて思った次第です。

自分自身を振り返っても、
現場がいちばんの「先生」でした。

こちらもまだまだ、
いや棺桶に入るまで
学ぶ身ですが、

一緒に現場で学ぶ機会を
できるだけ作っていきたいと思います。