2006年2月9日
自然曲線と格子窓
カテゴリー: 今日のできごと
冬の武相荘記録その2
昔は立派な製材機なんてなかったから、木をチョウナだけで整えて使うことが多い。
だから木を木の形のままとして、自然の造形を楽しむことができる。
壁はだいたいが左官等の湿式工法だから、自然の造形でも追随して納まる。
その横で、人間の造形の美としての格子が配される。
自然と人工。
自由と秩序。
その調和が美しい世界を作る。
ところでこの写真の左には、一本引込戸がある。
戸が室内側で、ガラス格子戸の腰から下を横切る。
鴨居がガラス格子戸を前にして、軽やかに納まっていた。
木の世界は伝統を踏まえ、伝統を超える。