自転車で鎌倉を徘徊
自転車で葉山のI邸に向かう。
途中、鎌倉市街地内に用事があったので、久しぶりに鎌倉を徘徊。
鎌倉市役所に立ち寄った後、目的もなく小町通界隈を歩く。
子どもの頃よくじいさんに連れてってもらった玩具屋がまだあるではないか。
ここでコマやボードゲームなどを買ってもらったものだ。
こういう何十年経っても変わらない店があるのはうれしい。
それにしても平日だというのに、小町通は人が多い。
しかし、「ミルクホール」に行こうと急に思い立ち、小町通から一歩離れると、小町通の賑やかさがうそのように静かなまちとなる。
この大きな理由の一つは、鎌倉独特の道の狭さにある。
鎌倉のまちなかは、幅1間ほどの道が迷路のように張り巡らされている。
このような街並みだと、仮に街中に用事があったとしてもここまで車で入ってこようとは思わないし、その前に物理的に車が入れない道すら多い。
まちが車の存在を前提としていないのだ。
都市計画や防災や建築基準法の目でみれば疑問視する向きもあるだろうが、生活や街並みという目で見ればどうだろうか。
私は少なくとも、こうした街並みに住みたい、行きたいと思う。
さて、その街並みの中でも建物の建て替えが着実に進んでいて、サイディング貼や輸入住宅といったデコレーションケーキのような家が目立つ状況になってきている。
私のようにこのまちの‘部外者’の無責任な意見としては、やはり残念で寂しく思う。
あと10年もしてさらに建て替えが進み、このあたりがデコレーションケーキだらけになるのかなあ。
そういえば、小町通の入り口にはF家のPコちゃんが立っている。関係ないか。
時代の流れなので百歩譲ってそれらを受け入れるにしても、もう少しかっこいいサイディングってないんだろうか、もしくはとってつけたような装飾は何とかしたい。
やはり足元から建築文化を考えてみる必要がありそうだ、と自転車に乗りながらそう思った。
・・・
近所の自転車での旅、車では決して気づかない、いろいろなところが見えてくる。
これからも続けていこう。目方も気になり始めた頃だし。