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2016年3月28日

見がいのある基礎

カテゴリー: 神田え邸

神田え邸にて。

基礎工事が始まり、

途中経過を確認しに現場へ。

こうした古いたてものの場合、

新築とは異なり、

元々のたてものの平面が

直角とはかぎらないので、

どのように配置の

つじつまを合わせるか

その都度現場との議論が

必要になります。

その際現場で

既存の基礎に話が及んだのですが、

ここは大谷石を敷き並べて

基礎にしています。

作業を進めるうえで

その一部を削ったところ、

自分が認識している大谷石とは異なり、

だいぶ堅く

締まっていたそうです。

さらにそんな石を

天端がきっちりと平らになるように

人の手で削りだしながら並べることは、

すごいことだね、という話をしました。

強い弱いはともかくとして、

昔の仕事は技術、労力とともに、

本当に敬意を表することが多いです。