2006年3月9日
開き直る構造 その2
カテゴリー: 横浜な邸
N邸のほとんどの材木の出所となる吉岡木材を訪れる。
一部はもう大工の手元に運ばれて、既に刻み始めているが、7寸角や尺×7寸の平角はまだ材木屋のもとにある。
大きい材の木肌を見たが、なかなかよいではないか。
この付近の木も捨てたものではない。
材を大きく使うと、必然的に大きな丸太を挽くことになる。
大きな丸太までに育つような木というのは、基本的には比較的よく手入れされて育っているので、木の素性もよい傾向にある。
気になるのはお値段だが、それらがべらぼうに高いかというと、実は思ったほどでもない(と私は思っている)。
使う人があまりいないという事情もあるかもしれない。
だから木は、開き直ってでかく大きく使うのがよい。
木は構造体であり、機能であり、意匠なのである。
もったいぶらずに、恥ずかしがらずに、木を大きく骨太に使おうではないか。
‘骨太’だから、使いようでは端正な印象を与えるのだ。