雨の中鎌倉と横須賀をひたすら歩く
朝、鎌倉市役所の近くに用事があった。
自転車で行くつもりだったが、あいにくの雨なので、約4㎞強の道のりを歩いて行ってみることにする。
しかし朝の事務作業に思いのほか時間がかかり、家を出る頃は約束の約40分前だったので、道程の1/3は傘をさしながら走った。
約束の地に着く頃は身体中汗だく。
さてその用事というのは、以前お世話になった方に誘われて、市民向けのまちづくりの講座に出席することであった。
名づけて、「いろは講座」。
まちづくりや景観問題って、情緒的に議論されることが多いけど、それらの背後には行政が制定した様々な法律や制度等があるわけで、それらの基礎を広く市民が学習することにより、まちづくりの議論をより現実味を帯びたものにしよう、という主旨で開催された。
とてもよい取り組みだと思う。
終了後、お昼ごはんをいただく場所を物色しに、小町通りへ。
雨だというのに、修学旅行生や観光客でたいへん賑わう。
とくに駅前の某ファストフード店に修学旅行生がごった返していた。
たしかに鎌倉にはこれといった郷土料理はないが、しかし何も修学旅行に来てまで食べんでもええのに、とつぶやく。
やはり子どもたちにとって憧れの食なのか、それとも、いつも食べている安心感からなのか。
友だち同士うれしそうに食べているから、ま、いいか。
人混みと傘の間を縫うように、小町通りの奥まで歩いていたら、とても楽しい店を発見した。
職人の手仕事の日用雑貨品をとり揃える店で、屋号は「江戸職」という。
たわしだの、歯ブラシだの、櫛だの、手ぬぐいだのいろいろあって、買う当てもないにいろいろ手にとって眺めた。
陳列する品物の中に、小さい箒を発見した。
形も魅かれるものがあったので、仕事机周りの掃除用にと思って買った。
店のダンナに聞くと、埼玉県三芳の職人さんが作ったものだそうだ。
家に持ち帰った後、「ホコリ、ホコリ」と掃除すべき場所を見つけては早速使い心地を試してみる。(そう、私はうれしがりなのである。)
箒と床の擦れる音が何とも心地よい。
小町通沿いにある天ぷら屋で昼ごはんをいただいた後、所用で横須賀駅に向かう。
JR横須賀駅で降りたのは、割と近くに住んでいるというのに、実は初めての経験だ。
いやあ、ここはまさしく海軍のまちですね。
駅を降りて南側に見えるショッピングモールも、まるで軍艦のようだ。
横須賀駅からまたまた3㎞強歩いて目的地に到着し、速やかに用事を済まして東京に。
というわけで、今日は傘をさしつつ、歩いた、歩いた。
延べ2時間、10㎞近くは歩いただろうか。
こうして雨の中、長い道のりを歩いて改めて気づいたことがある。
それは、麻のズボンの気持ちよさ。
湿ったお天気の中たくさん汗をかいたけど、Gパンなどと違ってジトッとした感じが残らない。どちらかというと厚手の布のズボンだったが、湿気を帯びたとしてもサッと湿気が引いてしまう。
麻は優れた調湿機能を持っているのだ、ということがよく分かった。
以上、本日は徒然なるままに。