晩秋を演出
柿渋色の杉の木と土佐漆喰の黄色と麦穂。
込栓に麦穂をかけて、深まる秋を演出。
現場ももう大詰めです。
今日、東京農業大学にて、酒匂徹さんをお招きし、エコヴィレッジ鶴川住民の主催によるパーマカルチャー公開講座を開催!
7回シリーズの今日は2回目。
今日の講義の中で、参加者全員がグループとなって敷地及びその周辺をデザインするワークショップがあったのだが、住民が各グループに散ってそのグループをコーディネートしていた。
各グループでは、彼らの個性がにじみ出ていて、とても面白かった。
それとともに、住民たちがコーディネートする姿をとてもうれしく思った。
参加者もこの講座をとても楽しんでくれていた。
うれしいではないですか。
今後も楽しくいきましょう!
・・・・・
さて、今日心に残った酒匂さんの言葉。
「私たちは、飼い慣らされている。買うことに慣れてしまっている。」
→確かに。街なかに住む自分たちにとって耳の痛い話。
そして自分たちで作っていこうという考え方に大共感。
この言葉を聞いたとき、心の中で「born〜 to be wild〜♪」と一人歌う。
「私たちは社会に不安を煽られている。その悪いイメージに対して相当エネルギーを使わされている。」
→これは最近とくに感じます。
いろいろ社会的な問題が起きる中で仕方のないことかもしれないが、「楽しく生きよう!」という基本的な姿勢は大切にしようと思う。
「イメージしたことは実現できる。」
→つまり、イメージしなければ実現もないということですね。
「物事は単独ではなく、それぞれがつなぎ合わさるようにしたほうがいい。」
「もったいないという気持ち。」
→以上、何げない言葉かもしれませんが、とても参考になります。
今日、パーマカルチャーの公開講座のため、東京農業大学に足を運ぶ。
私はスタッフとして、道案内人としてキャンパス内に立っていた。
すると、少しガタイのいい男どもがブレザーを着てぞろぞろと歩く姿が目に入ってきた。
どこかで見た光景だ。
そのうち、後輩と思しき人たちが大きな荷物を持っていて、その中にはラグビーボールが。
やっぱり。
恐らくここでラグビー部の公式戦、もしくはジュニアなどの試合が行われるのであろう。
こうした光景を目にするのは、何年ぶりであろうか。
とても懐かしかった。ラグビーしか見ていなかったあの日々のことを思い出した。
と同時に、思わず右足に目を落とした。
ラグビーの世界に少しでも触れると、どうしても13年前の3月20日、あの瞬間のことを思い出す。右膝の前十字靭帯を傷めた瞬間。今までの人生の中で、恐らく最大の挫折。
その後3回同じところを損傷し、いまだ治っていない。
3回目を損傷したのは3年前になるが、とくにそれ以来、意識的にラグビーの世界と距離を置くようになった。
3年前までは機会があったら草ラグビーを年に数回楽しんでいたが、ちょうど仕事のほうもアブラが乗り始めた頃なので、右膝の件は、「もうラグビーはあきらめようや、仕事に集中せい」という神様の思し召し、と考えるようにして、それ以来ラグビーとはテレビで観戦することさえ遠ざけていたのだ。
しかし今日、10数年前と同じような光景を目にして、その頃の自分、そしてあの瞬間のことを昨日のことのように思い出し、立ち止まって目を閉じた。
10年以上経った今もなお、まだ正面からその現実を受け止めきれない、あきらめきれない自分がいる。
しかし、あの日以来悔しい思いをしたから今があるのだ。
何が起こるか分からんから、行くところまで行け、濃密に生きようという気持ち。
それが強化されたから今の自分がある。仕事に没頭できる自分がある。
そして、人間の弱さを思い知った自分がある。
右膝の縫い傷は、自分の一つの里程標。右膝に感謝!
膝が膝なのでもうプレーするのは無理だけど、また再び少しずつラグビーと向き合っていきたいと思った。実は講座の最中、試合の様子が気になってしかたなかったのだ。
用を足すついでに、I邸周辺の葉山を少し散策。
すると思いがけない場所(和菓子屋の永楽家さんを少し入ったところ)から、柿渋塗り作業をしていたIさんが、作業の合間に足場の上で夕暮れを眺める姿を発見!
まるで青春映画の一コマを見ているようでした。
確かにI邸の屋根に登ると、西側によく海が見えるのです。
夕日を眺めるには、とてもいい場所。
将来、屋根に「夕見櫓」でも作る?
今日は寒かった。
天気も曇り。
夕暮れ時、遥か西に雲のすき間からかすかに夕暮れの光がこぼれていた。
曇りは曇りで、空は豊かな表情を見せてくれる。
海ではウィンドサーフィンを楽しむ人が1人2人。
ゆったりと帆が動いている。
この時期は、寒いかもしれないが、人が少ないので、かえって伸び伸びゆっくりと自分のペースで楽しむことができるんだろうな。