泥のプールにはまる子どもたち
1.8m×1.8mの泥のプール。
子どもたちは最初気持ち悪がっていたが、いざ入ってみると、
「おもしれーー」
「気持ちいいーー」
と、叫びながら、ところ狭しと大人数でぐるぐる。
周りの大人たちは、微笑ましくこの光景を眺める。
この時代、なかなか経験できないことだしね。
この感触を、頭の片隅に残しておいてくれたら。
1.8m×1.8mの泥のプール。
子どもたちは最初気持ち悪がっていたが、いざ入ってみると、
「おもしれーー」
「気持ちいいーー」
と、叫びながら、ところ狭しと大人数でぐるぐる。
周りの大人たちは、微笑ましくこの光景を眺める。
この時代、なかなか経験できないことだしね。
この感触を、頭の片隅に残しておいてくれたら。
昨日作った泥を朝見てみる。
早速少しドロッとしてきた。
しかし今日は寒い。
雨も降る予報だ。
無事作業が進むといいが。
と思っていたら、午後から予報どおり雨が降ってきた。
雨が強くなった時点で作業はおしまい。
水墨画のように、手前は畑、中間には小高い山、そして奥にはみずがき山。
山の景色は、層状に連なるこの遠近感により想像力をかきたてる。
このように山の美しい景色を見ると、
「山のあなたの空遠く、幸い住むと人のいう」
という詩を思い出す。
幸せはきっと目の前にある。
そこから、そこから。
だけど、たまには遠くを見て、幸せのその先を想像する時もあっていい。
現実と未来が、行ったり来たり。
みずがき山。この圧倒的な存在感が、想像力の反作用を増幅する。
この山をじっと見つめていると、少しのけぞりそうになる。
それにしてもこの澄んだ空気。秋だなあ。
惜しむらくは高圧電線。
そういえばこの写真を撮るのにも、電線をかいくぐって撮った。
この異物は何とかならんかいのう。
作業の合間に畑を散策。
子どもが引っこ抜いたかぶをその場でかぷっ。
たいそう気に入ったようで、しっかりと握り締めてました。
それだけ美味かった。
やっぱり、食の悦びは生きる基本だなあ。
この悦びを得るために、身近で畑やりたくなってきた。
粘土には小砂利がたくさん混じっているので、ふるいにかけて粒子を細かくする。
バケツに何杯も小砂利が出てくる。
また、稲藁は2寸くらいの長さにザクザク切って下ごしらえ。
こうして、建物づくりの作業の一つ一つをやってみると、料理にとても似ていることに気づく。
料理だけではない、作る世界は共通項が多い。
川の水。
ポンプで汲み上げる。
街なかではまず有り得ない。
むしろ使う気にならない。
泥壁の材料は以上。
全て半径数キロ圏内で調達。
田舎ではこれができる。すばらしい!
近くで分けてもらった粘土。
0.5立米ほどある。
このあたりの粘土は少し黄色い。
ちらほら土蔵を見かけるが、やはり黄色っぽい色をしている。
しばらくの間、この粘土の山は、子どもたちの創造の山。
トンネル掘ったり怪獣作ったり。それらを壊してみたり。
Sさんがずっと面倒見てた。