今年一年
もうすぐ今年が終わろうとしている。
仕事に恵まれ、本当に充実した一年だった。
そして、自分のめざしている夢を強く信じていれば叶うのだ、ということを実感した年だった。
今年はいい出会いに恵まれ、2軒の伝統構法による家づくりに携わることができた。
そしてエコヴィレッジという名のコーポラティブハウス。
空間・時間・人を紡ぐ仕事。
今年を礎に、今の仕事を着実に継続して行っていきたいと思う。
それでは来年も皆様よろしくお願いいたします。
今年もいろいろな社会事件が起きてしまった。
小学生の子どもを持つ身として、子どもにまつわる事件は気が気じゃなかったし、鉄道事故でも信じられない映像が目に焼き付いた。
そして後半には、建築業界を震撼させる事件が。
いずれも、「安全」に対する神話と信頼が覆された事件であった。
自分で我が身を守る必要性を痛感する一方で、世知辛い世の中にならなければいいが。
今年起きた事件の中で最も印象深いのは、やはり同じ世界に身を置く者として、耐震強度偽造の事件であろう。
周りからもいろいろ見解を聞かれるし、自分自身もいろいろ考えさせられた事件であった。
耐震強度偽造に該当するマンションを買ってしまった住民の人たちに対して、安易に住宅を取得した姿勢を問い、当初自己責任を問うべきと考えていたが、よくよく考えてみたら、マンション買うときに、周辺相場よりやすいとはいっても、まさか建てる側の人間が法律をかいくぐってまで著しく強度の弱い建物を建てるとは思わんよな。
しかもこれだけ世間で多くの人がこの事件のことを知り、賢くなって自己防衛策を講じることができるんだから、国民が‘授業料’として、全額とは言わないまでも、税金で救済してもいいんじゃないの?と思う。
これで気になるのは、建築行政のあり方だ。
その話についてはまたおいおい。
鳶の山田さんが、玄関の階段に着手。
コンクリートで荒打ちして、左官で仕上げる予定。
ちょうど年末なので、コンクリートの養生期間を確保できる。
これで今年の現場仕事はおしまい。
来年はいよいよオープン。実に楽しみだ。
しかし一方、大工の後藤さんとも話をしていたのだが、現場作業が終わってしまう、ということがとてもさみしいし、「明日ここでやることがない」という事態が考えられないのが正直なところだ。
といっても、ここがIさんの仕事場にもなるので、Iさんの生活がかかっている。
できるだけ早く終わらせなければならないのも事実だ。
この充実感を感じ続けるために、K邸での職人集団と同様、こうした伝統的構法による仕事を、来年以降もまた同じ仲間でし続けていきたいものだ。
先週作ったコンクリートの供試体の強度を試験。
円柱の底面と上面から圧縮力をかけて、強度を調べる。
ところでこの供試体は、この試験が終わったら「ゴミ」になる。
誰か外構工事などで有効活用してくださる方いませんかね。
と、建設会社からも提案。
プラントに聞くと、小学校などにはよく譲り渡しているようです。
今日はクリスマスイブ。
日中は図面作業に没頭。
さすがに誰からも連絡がないので、とてもはかどる。
作業終了後、招かれていたきなりの家のクリスマスパーティー兼音楽会に向かう。
「きなりの家」とは、5年前に完成したコーポラティブハウスだ。
クリスマスパーティーも早いもので5回目を数える。
毎年招いていただいているのだが、密かに楽しみにしていたりもする。
うちの子どもたちもきなりの家に行くのが大好きで、行くつもりにもしていたようだけど、今回はいとこが遠くから来ていたので、私だけ参加することに。
久しぶりにここに来ると、まずは子どもたちの成長ぶりに驚く。
コミュニティも成熟した感じで、住民同士の会話がとても自然体だ。
こちらも、失礼ながら(?)、友達の家に行くような気分だ。
和やかに、そしてあっという間に楽しいひとときが過ぎた。
ところで、鎌倉からきなりの家まで20時頃から車で向かったのだが、沿道の店を見渡すと、その時間だったらいつも混んでいるかっ○寿司がすいていた。また、吉○家も客が誰一人としていなかった。イヴだなあ。
建物に使う予定のコンクリートを試しに作り、それらの品質を調査。
今日のところは、生コンの固さと空気量を調べます。
エコヴィレッジでは、カタめの生コンを使用。
そのほうが品質はよくなるといえます。
そして後日、筒状に固めたコンクリートの強度を確認。