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2005年9月17日

竹と泥の壁作りはじまる

カテゴリー: ピスカリア


いよいよ竹と泥で壁を作るときがきた。
今までこの数ヵ月間、Iさんが各地で集め、下ごしらえした素材がカタチとなる。
とても感慨深い。
それぞれの素材の故郷を回顧する。
(過去の日記参照)

今日は初日。
お手伝いいただいた方は7〜8名。
そして技術指導で左官屋の湯田さんにお越しいただいた。
皆さん、ありがとうございます。

写真のとおり、湯田さんのとても丁寧な指導のもと、最初は竹小舞に取り組む。
竹を編み始めた人たちは、一度軌道に乗ると作業に没頭。
静かな、力強い仕事。
(竹小舞を取り付けるには、力が要るのです。)
そして、その他の方は、竹を割いたり、長さを調整したり、と大活躍。
竹小舞の仕事は、編むだけではありません。こうした「裏方」の仕事もたくさんありますので、たくさんの人に来ていただいてとても助かりました。

さて、今日作業を開始し、基本的には今月25日まで連日作業予定です。
興味を持った方々、もしよろしければぜひお力をお貸しください。

2005年9月15日

栗の思い出

カテゴリー: 今日のできごと


神奈川の里山を練り歩く道中。
水車を見に行くときに出会った農作業着のおじいさんが、水車を見終わった後再び出会うと、ズボンのポケットをゴソゴソ。
出てきたのはクリ3つ。
「全員分には行き渡らないけど…」と言いながらくれた。
水車を見に行っている間、自分の庭に植わっているクリの実を採りに行ってくれていたようだ。
お礼も兼ねて、少し立ち話をしたが、なんだかとてもうれしそうで、こちらもうれしかった。

いい人たちに囲まれてこその、美しい里山。

水車小屋

カテゴリー: 今日のできごと


神奈川の里山で出会った水車小屋。
使えるようになるといいなあ〜

隠れた名建築。

今度は里山わくわくプロジェクト?

カテゴリー: 今日のできごと


昨日は神奈川県某町の里山を楽しくする術についての打ち合わせ。
朝熱が38.7℃あったが、初めて会う方々との約束だったので、文字どおりよろけながら打ち合わせに出向く。これも修行だ。
午前中は打ち合わせ、午後は現地の里山を2〜3時間練り歩く。
熱があるのは相変わらずだったが、身体が気持ちよいと言っていた。
まさにここは里山。
小高い山があり、水があり、様々な自然の相。
生命のにぎやかな地だ。
そして、人間との調和のとれた関係を求めている。
ここで何をしかけていこうか。当面の宿題。

さて、帰宅後はごはんを食べる力もなく、すぐさま就寝。
そしたら夜中汗がびっしょり。一気に毒素を排泄。
昼までにほぼ‘みそぎ’は終了した。
多少頭はふらふらするものの、とてもさわやかな気分だ。

高熱をおして行った仕事だが、かえって里山の空気と陽の光が‘薬’のように感じた。

2005年9月13日

みそぎ

カテゴリー: 今日のできごと

最近、寝ても寝ても寝足りない感じがしていた。
今日の昼間、なんだかハラが締めつけられる感じがした。

すると夕方、出先で急に熱がある自覚症状を覚えた。
打合せを済ませ、先ほど帰宅。さっそく熱を計ると38.5℃。

いよいよ年に一度のみそぎのときが来た。
熱を出しまくり、一年でたまった毒素を排出するのだ。

身体が休め、と申しております。
というわけで、しばらく活動量を調整させていただきます。

2005年9月10日

かわらざん

カテゴリー: ピスカリア


瓦の下地になる瓦桟をうっている光景。
空が秋色ですなあ。

屋根葺職人と、屋根の上で屋根談義。
今打っている瓦桟と下地の野地板の話にもなりました。
今の家づくりでは、屋根に瓦をのっける場合、瓦桟や野地板は、ベイマツやコンパネで作られることがとても多いらしいのですが、釘を打つと20年後には木がグスグスになって、釘抜きを使わなくても簡単に釘を外すことができるそうです。
一方で、国産のスギ等の場合はそんなことはなく、いつまでもしっかりと釘が利いているとのこと。

このような30×18の材でも、無垢の国産材の底力。

2005年9月9日

山しごとわくわくプロジェクト始動!


ここは山梨県北杜市の黒森というところ。
私の属しているNPO法人「えがおつなげて」が、ここを舞台の一つに、都市農村交流事業に取り組んでいます。
その一環として、手入れが行き届いていない山の資源を利用して、なにかおもしろいことしようという話になりました。

手始めに、山の見学。その後それぞれのアイディアをワークショップ形式で持ち寄りました。

山の見学。
このあたりの山の状況は、
・何しろカラマツが多い
・ところどころアカマツが
・また、ところどころ、ナラやクリ等の広葉樹が
・上のほうに行くと、シラカバがポツポツと
・沢に近づくと、クルミがポツポツと
といったところです。
スギ、ヒノキの林より、カラマツの林は明るい感じがするのが印象的でした。
そしてそれよりも、やはり広葉樹が多いあたりはさらに明るい感じがしますね。

カラマツ。
このあたりは何しろカラマツが多いので、カラマツを使って何かおもしろいことを考えたいと思います。
こういう厳しい条件のもとでアイディアを出し、何かを生み出す、というのは、昔から好きだなあ。
(実はI邸の設計もそうでした。)
とりあえず、乾燥に時間がかかることだし、11月下旬に100本ほど伐採することにしました。うわさの新月伐採です。

山しごとわくわくプロジェクトその2


小さな橋を渡ったところに、3畳ばかりの小さな小屋を作る計画が。
小さいけど、伝統構法で、竹小舞かいて、泥壁塗るたてものにチャレンジ!
ファンキーに作りましょう。

10月中旬以降、順次ワークショップやるので、みんな来てね。
温泉とうまい野菜が出迎えてくれます。
もしかしたら生演奏付?

ここは元田んぼ?


写真で写っているところは、もともと田んぼだったそうです。
草原をかきわけかきわけ、前に進みました。

日本の自然は力強いよ、本当に。
この力強さを生かしたいですね。

異物


山を練り歩いていると、突如不自然なものが目に入ってきました。
砂防ダムです。

ものすごくゴツイ。
こんなゴツイの、本当に必要?

そして砂防ダムに近づくと、あたりにゴミが目立ちます。
この人工物が、人間の心もすさませるのだろうか。