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2006年1月21日

五感は誤らない。誤るのは…

カテゴリー: 今日のできごと


先日書いた「きむらさんのりんご」は、いつも横浜市青葉区にある「プランツ」というところで購入している。
プランツとは、自然栽培の野菜を売っていたり、その食材を使ったレストランやカフェがあったり、オーガニックな日用品や衣服を扱う店があったり、住宅展示ブースがあったり、はたまたサーフショップがあったり、という場所で、衣食住遊の分野で健康で気持ちよい暮らしを提案している場所だ。

※プランツURL
http://www.ing-plants.com/

そのプランツを主宰しているのが、ナチュラルハーモニー。
もともとは自然栽培(無肥料無農薬)による農業を提唱する青果商だ。
私はプランツで購入するほか、そこから宅配でも野菜を手に入れている。
自然栽培に関して語ればいろいろ話は尽きないが、理屈よりも実際に食べてみてとても美味しい。やはり美味しいのが一番だ。

実はI邸はゆくゆくイタリアンレストランになるのだが、そこで使う食材は、基本的にナチュラルハーモニーから調達する予定にしている。
さらに言うと、Iさんとはプランツにて偶然出会ったのである。

さて、ナチュラルハーモニーからの宅配に、いつも内容充実の通信物が入っているのだが、今回その文中に、「五感は誤らない。誤るのは判断である。(ゲーテ)」という言葉が目に止まった。
今自分が家づくり、暮らしづくりにおいて考えていることにまさに当てはまる言葉で、束の間反芻した。
やはり、自然栽培による農業と伝統的な構法による家づくりとは、通じる理念があると思った。

2006年1月18日

きむらさんのりんごはやはりうまい

カテゴリー: 今日のできごと


久しぶりに「きむらさんのりんご」を食べた。
「きむらさんのりんご」とは、無農薬そして無肥料で作った「奇跡のりんご」だ。理屈抜きにうまい!!

このりんごを食べる直前に、別のりんごも食べてみたので、違いがよく分かる。
最近のりんごはくどいほど甘いと感じることが多いけど、このりんごは甘さ、酸っぱさ、そして歯ごたえのバランスがとてもよい。
そして驚くことに、りんごはよく食べ跡がすぐ茶色になるけれども、このりんごはならない、もしくはなかなかならない。
りんごが野生化しているのだ。

お値段はお高いですが、皆さん是非ご賞味あれ。

※きむらさんのりんごの詳細は、以下をご覧ください。
http://www.h3.dion.ne.jp/~muhi/nouka-6kimura.htm

2006年1月17日

コンクリートの‘お味’は?第3弾

カテゴリー: えこびれっじ


コンクリートの供試体を作ってから4週間が経ったので、規定どおり強度試験を行う。
いずれも、所定の強度以上ありました。
ご覧のとおり、コンクリートの種類ごとに試験結果の証拠写真をパチリ。

忘れじの0117

カテゴリー: 今日のできごと

11年前の5時46分。

当時私は京都で学生生活を送っていた。
その頃は卒業設計で大学の研究室に泊り込む日々。
その瞬間、大学の研究室のソファで仮眠をとり始めたところだった。
京都もかなり揺れた。
誰かが下から起こしたのかと思った。

そして時々訪れていたまちは…

たてものやとして、人として、あの日あの瞬間のことを忘れることはないであろう。

2006年1月15日

1週間ばかり観測した感想

カテゴリー: 今日のできごと


屋外と室内の温湿度を観測して、1週間以上が経った。

屋外は0〜5℃程度の寒い日が続いた。
そして湿度は30〜70%を行ったりきたり。

一方で室内は、1階2階とも、この時期の室温は朝起きると11〜12℃、暖房を入れると、17〜19℃の間に落ち着く。
10℃を下回ることはなく、また20℃を超えることもめったにない。
寒くなりすぎることもなければ、暖かくなりすぎることもない。
朝寒い時間に裸足で歩いても、極端に不快な感じはしない。(これは厚い無垢板の効果であろう。)

というわけで、気温の変動が緩やかといえる。
また気温を正確に計測することにより、18〜19℃前後が家の中で仕事や活動をするうえでちょうどよいのではないか、ということが分かってきた。
それでも少し寒いな、と思ったら、自分なりに調節する術も心得てきている。
一番効果があるのは、しばらく手足(どちらかだけでもOK)を40℃前後のお湯につけることかな。
(食器洗いがおススメ)

他の建物の中に行くと暖房で22〜25℃くらいになっていることが多いが、その室温だとかなり暑く感じ、頭がボーっとすらなることもある。
他の人はこれでちょうどよいと言うので、やはり慣れというものもあるのかもしれない。

一方で湿度はだいたい40%でほぼ一定。
50%以上にはめったにならない。
確かに、この家で結露は見たことがない。
これは間違いなく、土壁の調湿機能がいかんなく発揮されているのであろう。

2006年1月12日

厨房

カテゴリー: ピスカリア


火気を使う厨房機器の床は、モルタル土間。
左官屋さんの仕事。
そして来週は壁にステンレスを貼り、自分たちで壁を塗った後、厨房機器等を搬入。具体的になりつつある。

さて、来週の土曜日は厨房の内部を自分たちで壁塗り。
楽しみだ。

2006年1月11日

階段ができると

カテゴリー: ピスカリア


階段廻りができてくると、家の完成が近いことを感じる。

ところで、荒壁に茶色いしみのようなものが目立つ。
左官屋が言うには、土を長い間寝かした証拠のようで、良いしるしのようだ。
Iさんをはじめ、皆でがんばった成果です。

2006年1月9日

「自分」を得るために


私が属しているNPOにて、「フリーター・団塊フェア」が開催された。
これから大量に定年者を迎える団塊世代、フリーターが400万人以上と言われているが、その主力をなす団塊ジュニア世代。
彼らの仕事の受け皿として、就農林機会を考える、というイベントだった。

壇上に立った人の話を集約すると、「田舎は決して理想郷じゃないけど、だけど実際身体を動かしてやってみようぜ」という内容で、とても共感した。

‘書を捨てよ、町へ出よう’

それが実際に仕事に結びつくかどうかは本人次第だけど、生産の場を身近に感じる機会を作っていくことは、社会的に非常に意義のあることだと思っている。

今回の議論は農林業の話が多かったけれども、建物づくりの職人の話も同様だ。
このままでは、地域に根ざした素晴らしい建築技術が廃れていってしまう現状に対し、今日の話はとても参考になったし、勇気付けられた。

そして個々人にとっての「仕事」の意味と意義を改めて考えさせられた。
今日壇上に上がっている人たち、あるいは紹介された人たちを見ていると、いずれも自分の生き方に強い信念と確信を持ち、迷いのないすがすがしい姿であった。

今の時代、確かに仕事の選択は自由だ。
さらに、社会のしくみが巨大化し、複雑化し、細分化された今、自分の働いた成果、自分に対する評価を感じる機会が少なくなっている。
その分、自分の存在価値をどこに見出したらいいのか、一体自分は何に向いているのか分かりづらくなっているし、「自分探しの旅」に相当労力と費用が費やされている。
そして「自分探しの旅」の猶予期間を少しでも得るために、「フリーター」や「ニート」という現象として顕在化しているのであろう。

そうした状況の中で、生産の現場に出て、自分仕事、作ったものが目の前で評価され、喜ばれる体験をする場や機会を作っていくことは、「自分」を見つけるきっかけとして、大いに期待している。

そんなわけで、「きらくなたてものや」でも、品質や工程に影響のない範囲で、家づくりの現場で職人たちの息づかいを生で感じ、そして自分で手を動かしてみる機会を作っていきたいと思っている。

自分も「自分探しの旅」を迷いながらし続けたクチだ。
その結果、「伝統構法による家づくり」、「コーポラティブ方式」という帰着点を得たのだ。

追伸
昨日廃材で作った道具は、本日のイベントの札掛け用のものでした。