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2006年2月27日

またしばらく愛すべき人とお別れの日々

カテゴリー: 今日のできごと

訳ありまして、またしばらくぼるぼさんとはお別れになる模様です。
(1ヵ月後くらいからですが)

暖かくなることだし、再び自転車生活を満喫したいと思います。
楽しみです。(少しだけカラ元気。)

しかし今朝ラジオでふと耳にした、「今日は動かず、じっとしていたほうがよいでしょう」という占いは見事に当たったようです。

2006年2月26日

声を出すということ

カテゴリー: 今日のできごと


今日はエコヴィレッジ鶴川の第12回総会。
今日はどちらかというとこちらから説明をする機会が多かったので、一日中声を出していた。
内容的に自分だったら眠くなってしまうようなものが多いので、それぞれの脳天に言霊が届くように、できるだけ腹の底から発声する。
それを一日中やっていると、アドレナリンが大量に分泌されるのか、気分が高揚し、頭の中がスッキリした気持ちになる。腹の中がキレイになったようでもある。

一方で一日中家にこもって作業をし、誰とも話すことのない日もよくあるが、そういう時はまるで声の出し方を忘れてしまったかのようになり、声を絞り出すような、頼りない話し方となる。

昔ラグビーなどをやっていた頃、練習を眺めている間「声を出せ」なんて言われて、意味も分からず闇雲に声を出していたが、今となってはその意味が分かるような気がする。

そういえば、まちの中に「声のデカい人」というのがいる。
しかし「声のデカい人」というのは、もともとそういう資質であるのかもしれないが、声を出すことによってより元気になってしまう、という面もあるにちがいない。

…という日だったのだが、心なしか夜になってちょっとノドが痛い。
やりすぎは禁物。というか、季節の変わり目のみそぎかも…。

2006年2月25日

ガラス屋の世界

カテゴリー: ピスカリア


今日は朝から夕方までI邸の現場に居て、細々と作業をした。
今日は大工、アイアン屋、ガラス屋、設備屋が現場に入り、また最後は板金屋とエアコン屋が顔を出して、竣工直前ならではの慌しくも賑やかな雰囲気だった。

ガラス屋の須藤さん。
今日はお互い「待ち」の時間が多かったので、ガラスの切り方、コーキングをうまく打つための道具、ガラスの種類についてなど、仕事の話をいろいろ聞くことができた。
それぞれ「プロ」の世界があるんだなあ、と改めて感心した。

…昼過ぎになり、玄関ドアが取り付けられてガラスを入れ、コーキング作業にとりかかる。
ガラスをはめ込むのは数十分。
しかしコーキング作業に2〜3時間要していた。
その大半は養生作業。
90cm×2mの建具だけど、養生の長さはなんと30m以上にもなる。
しかも養生テープをきれいに貼るのはとても根気のいる作業なのである。
養生テープをようやく貼り終わった後、「腰が…」と言っていたが、納得!の作業である。

ところで須藤さんは、大東文化大学ラグビー部がとても強かった時代のスクラムハーフで、当時高校ラガーマンで大学ラグビーの試合をテレビや生でよく観戦していた私としては雲の上の人のような存在である。
とはいえイカつい印象ではなく、とても柔らかい、物腰の低い方で、まさか「あの須藤さん」とは、話をするまで気がつかなかった。

わかめの思い出

カテゴリー: 今日のできごと


I邸近くの森戸海岸。
今、わかめを干している。
初春の風物詩だ。

自分は鎌倉に縁があったこともあって、子どもの頃よくわかめを食わされたものだ。
当時は味噌汁に必ずといっていいほど入っていたし、酢の物等で食べることもよくあった。
そういえば当時は、酢の物は見るのもいやなくらい苦手だった。

しかし年を重ねると舌が入れ替わるのか、酢の物と聞くとツバキが出てくるくらい好きになったし、わかめをはじめとする海藻類もよく食べるもののの一つとなっている。
あるいは、当時の追憶がそうさせているのだろうか。
もしかしたら、子どもの頃の食の思い出というのは、好きと嫌いとにかかわらず、実は生涯の食生活に大きな影響を与えるのかもしれない。

2006年2月23日

まちが作る家

カテゴリー: ピスカリア


南側にバルコン兼パーゴラを取り付ける工事の様子。

敷地に余裕がないため、隣接するH後さんのお庭を全面的にお借りして作業。
音もバリバリ立てているのに。
いや本当にありがとうございます。

このお庭は、休憩時間にも休憩場所として使わせてもらっています。

お庭だけではありません。
駐車場に、職人たちや私の車も、快く停めさせていただいております。

さらに3軒先のK峰さんのところにも、車を停めさせていただいております。

H後さんやK峰さんに限らず、近所の皆さん、毎日のように現場の様子を気にかけてくださっています。
お友達のように、話しかけてくれます。
「まだやっとんのか〜」という感じでしょうが(笑)。
皆さん、完成したらおいしいごはんを召し上がりに来てください。

家づくりを通じて、こうして建主、職人、設計者、近所の人たちが顔の見える気持ちよい関係作りにつながっていくのは、うれしいですね。

この家は、このまちの皆さんとともにあります。

(…なんだか、市議会議員の街頭演説みたいだな。)

伝統構法なのにイタリアン続編

カテゴリー: ピスカリア


先日塗った土佐漆喰混じりの砂漆喰。
乾いて少し白くなった。

それでもほんのり黄色を帯びていて、真っ白よりも品がある。

昼休み、建具屋の新井さんと話していたのだが、湯田さんが塗ると、粗い感じで塗っても端正に感じる。

葉山なのでまりんらんぷ

カテゴリー: ピスカリア


客席に通じる廊下に、マリンランプが取り付けられる。

今まで、どちらかといえば照明器具はできるだけ存在感がないように設計することが多かったのだけど、この照明器具を見て考えが変わった。
マリンランプ。
「葉山」によく合う。

照明器具が取り付けられるということは、あともう少しで完成!!
待ち遠しいが、さみしいなあ。

2006年2月21日

‘うまい’‘気持ちよい’を時間軸で捉える

カテゴリー: 今日のできごと

今日、出先の現場で実に久しぶりに自分から進んで甘みの入った缶コーヒーを飲んだ。
普段缶コーヒーを飲むとしてもブラックにするのだが、今日はちょっと甘いのがほしいな、と思って「微糖」を買ってみた。

飲んでみると、味はまあこんなものか、という感じ。

しかしその後がよくなかった。
しばらく舌に、ゴロゴロするような妙な変な感じが残っている。
う〜ん。少し気持ち悪くすら感じる。

最近、この後味、さらには食べた後の身体の様子、もっとさらには次の日に出るもの様子をよく感じるようにしている。
食べるものと身体の因果関係。

だから余計に後味の悪さを感じた。

さて、ここ最近食の安全を求める声が強くなってきている。
とてもよいことだと思う。
しかし、本質的にうまい食べ物は、舌だけでなく身体も悦ぶはずで、身体にとって安全であるのは言うまでもない。と考えている。
だから、「安全」を頭ではなく、身体で感じたいと思っている。

「安全」という切り口だけではない。
「○○は何々に効く」とか「何々がたくさん含まれている」とか、うるさいほど最近よく聞く。
まあ、確かにそうなのかもしれない。
しかしそうした情報は「頭」でなく「身体」で感じてみたい。
「身体」がうまい、と思えば、それは身体によいのだ、きっと。

先ほどの缶コーヒーの原材料の欄に目をやる。
添加物がたくさん。ああ、やっぱり。

やはり、‘うまい’‘気持ちよい’を長い時間軸の上で感じることによって、見えてくることがある。

そして、‘うまい’‘気持ちよい’を長い時間軸の上で感じる場とは、生活とは?
その解の中に、私は自分の仕事、家づくり、まちづくりの手法を見出したいと思っている。

2006年2月20日

私のビールの消費法

カテゴリー: 今日のできごと


自分はビールが飲めない。
いや、飲めるのだが、飲むと全身に激痛が走る。
原因が分からずじまいだったけど、どうも最近ビールアレルギーらしいということが分かった。
そして不思議なことに、日本酒とか焼酎は大丈夫なのだ。
だから酒の場ではいきなり日本酒を頼む。
このため、昔体育会系だったことだし、よっぽど酒好きでアルコールに強いと思われるのだが、実はそうでもない。
日本酒は2〜3合飲めば十分なたちだ。

さて本題に入る。
そうはいってもその事実をご存じない方も多いので、けっこうお歳暮などでビールをいただく。
お客さんが来たときに出したりするけれど、それでも消費し切れない。
だから料理でよく使うことにしている。
写真は、ビール衣の芋とカボチャの天ぷら。
今日の昼メシとしてさっき自分で作った。
塩をかけて食うとむっちゃうまい。
子どもたちも大好きで、自分が厨房に立つと、必ずこれを「作れ作れ」というくらいだ。

最後に、自分が唯一飲めるビールを紹介する。
それは、岐阜は博石館の自然麦酒。
空気中の酵母で麦を自然発酵させた、まさに自然のうまみ、自然の産物。
これは飲んでも痛くならない。そしてうまい!!
不思議だ。この身体、ゼイタク者め。うまいけど、高いんだぞ〜。

※自然麦酒の詳細は、以下のHPをご覧ください。
http://www2.odn.ne.jp/kentei/kinsyoukai/fhakusekikan.htm

2006年2月19日

伝統構法なのにイタリアン

カテゴリー: ピスカリア


湯田さんによる左官仕事が終わった。
2階は白土塗。
1階のお店になる部分は、砂漆喰(土佐漆喰と白漆喰を混ぜてます)。
いわば日本で伝統的に使われる仕上だけど、ガサッと塗ってもらうと一気にイタリアンな雰囲気となる。
これが左官仕上のおもしろいところだ。

左官だけではない。
日本の伝統的な手法だけを使っても、空間を作るうえで様々な実験、挑戦は可能だ。

日本の職人文化のこと、木の文化のこと、森のことなどを考えると、この先「伝統的手法」による仕事を続けていきたい。
しかし伝統的手法を使うとしても、こうして「今」の空間を形作っていきたいと思う。
逆に「今」の空間を提案していくことによって、伝統的手法が生きたものとなり、存続していくものだと考えている。