まちに響く槌音
今日はついにN邸の建て方作業。
少し曇りがちと、外で作業するには絶好の日和。
また、伝統構法ばかりを手がける大工が11名集結したので、順調に組み上がっていきました。
今日は小屋梁の一部まで。
明日も作業を行います。
建て方作業は、最初が難関。
通し貫を通しつつ、通し柱に差し込みつつ、胴差を管柱に差し込んでいきます。
通し柱を土台に落としているところ。
7寸角の列柱。
かけやで叩き込んで、胴差を管柱に落としこみます。
4人で叩くかけやの躍動感のある槌音が、まちじゅうに響き渡ります。
2階床梁の様子。
尺五寸間隔で甲乙梁が入る梁が並んだ光景は、律動感があります。
伝統構法による建て方作業は、音楽のようです。
先ほどの床梁に、甲乙梁がかかった様子。
雇い車知栓の二段重ね。
下段の雇い車知栓は、藤間さん考案によるものですが、一般的なものよりも作業性がとてもよいとともに、強度もありそうです。
午後の休憩時には、1階の様子が分かる状態と成りました。
これらの構造体が、貫以外は基本的に全て見えることとなります。
夕刻、小屋梁を入れている様子。
何人かでかけやを使う場合、基本的には息を合わせ、同時に叩く必要があります。
その時響くかけやの「合唱」が気持ちよい。