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2006年2月3日

木の家の良さとは

カテゴリー: 今日のできごと

「職人がつくる木の家」というサイトがあります。
このサイト自体、とても面白いです。

この中に「木の家の良さとは」という特集がありますが、私のコメントもありますので、どうぞご覧になってみてください。

http://kino-ie.net/voice_011.html

また、このサイトの「つくり手一覧」の中で「きらくなたてものや」も紹介されています。
自己紹介でここまで自分を掘り下げて書いたのは初めてではないかと思います。
そちらも併せてご覧ください。

2006年2月2日

竹を咲く キノコも咲かせましょう

カテゴリー: えこびれっじ


エコヴィレッジ鶴川に入居予定のKちやさん。
前にも書いたとおり、コンクリートマンションの中に、竹小舞下地の間仕切壁を作る予定にしている。
恐らく、焼杉貼の外壁と併せて、日本の集合住宅史に名を刻む初の試みでしょう(笑)。

さて今日は年末に伐った竹を割く作業。
竹を割く道具を使って、一気にスパーンと割く。
やってみるとこれが実に気持ちよいのだ。
割く快感がたまらないので次々に作業が進み、午前中いっぱいかかるだろうなーなんて思っていたが、1時間しないうちに作業が終わってしまった。

そして割ている様子は、写真のとおり竹の棒が一気に花びらを開くような感じである。
まさに竹が「咲く」。

ところで、マダケの伐採の場を快く提供してくださる富澤さんの正体は、キノコ博士。
ここの竹林に、ホダ木がゴロゴロと転がっている。

ついでに、キノコの育て方など、いろいろ教えてくださった。

エコヴィレッジ鶴川にはコナラの伐採木がたくさんあるが、コナラはホダ木としてはとてもよいようで、また偶然だけど、伐採した時期が11月というのも最高だそうだ。
そして伐採してから3〜4ヵ月後に菌を仕込むのがよいそうなので、この時期仕込むにはちょうどよい。

参考になる資料もいただきました。
さっそく住民たちに相談してやってみることにしよう。

富澤さん、本当にいろいろお世話になりっぱなしです。

2006年2月1日

原点

カテゴリー: ピスカリア


昨日見に行った玄関の扉が雨の中取り付く。
昨日見たのがサビサビの状態だったが、顔料入りのワックスが塗られて見違えるようだ。
扉が付くと、空間が一気に締まって見える。

う〜ん、それにしてもこの鉄扉はよい!
と自画自賛する一方、ケガの功名でむしろよいデザインになったにしても、この扉には、設計屋、そして直営で家づくりを進める立場としての反省が集約されている。
この扉を見るたび、この反省を思い出し、原点に立ち戻ろうと思う。

ということは、毎週ここに食事に来ようかと思っているので、毎週原点に立ち戻れますな(笑)。

2006年1月31日

手作りが基本

カテゴリー: ピスカリア


I邸の玄関の扉は、鍛冶屋の柳楽さんが手がける鉄製の扉。
明日現場に搬入する前に、柳楽さんのところに伺って、状態を見る。
写真のとおりサビを出しまくり、そのうえに顔料入りのワックスを塗ると、とても雰囲気のよい表情となる。そのサビの状態を見に来た。

見に来がてら、作業場、そして作業の様子を見させてもらい、世間話。
イタリアの建築文化に話が及ぶ。
イタリアというのは「既製品」という概念がないらしい。
街なかにこうした鍛冶屋などがそこらじゅうにいて、こうした建具にしても小さな金物にしても、手作りが基本らしいのだ。

確かにその積み重ねが、街並みに反映されている。
11年前、婚前旅行としてイタリアに行ったときのことを思い出した。
そこには地に足着いた、生活からにじみ出てくる街並みの美しさがあった。
「観光地」でなくても、街中のどこを歩いていても飽きないし楽しかった。

一方で日本の建築は既製品だらけだもんな。
現に設計事務所は、圧倒的な数のカタログの整理に頭を悩ます。
果ては家一軒全体までもがカタログ販売。

安くて機能的な既製品をうまく使いこなすことも設計屋として必要だけど、目の前の鉄扉を見て、やはり自分が手がける家づくりは、手作りを基本姿勢にしていきたいと思った。
やはり手作りのものは、小さくても大きくても、モノが人に与える感動がある。

それと、柳楽さんの作業場の周りの雰囲気が気に入った。
プレハブ製の作業場、工場(こうば)が10棟近く建ち並んでいて、その中では柳楽さんと同じように、手仕事を基本としたものづくりが行われている。
こうした一つ一つの地道なものづくりが行われる光景が、実は「日本」なんだよな、なんて考えたりもした。

2006年1月30日

自転車で鎌倉を徘徊

カテゴリー: 今日のできごと

自転車で葉山のI邸に向かう。
途中、鎌倉市街地内に用事があったので、久しぶりに鎌倉を徘徊。

鎌倉市役所に立ち寄った後、目的もなく小町通界隈を歩く。

子どもの頃よくじいさんに連れてってもらった玩具屋がまだあるではないか。
ここでコマやボードゲームなどを買ってもらったものだ。
こういう何十年経っても変わらない店があるのはうれしい。

それにしても平日だというのに、小町通は人が多い。
しかし、「ミルクホール」に行こうと急に思い立ち、小町通から一歩離れると、小町通の賑やかさがうそのように静かなまちとなる。

この大きな理由の一つは、鎌倉独特の道の狭さにある。
鎌倉のまちなかは、幅1間ほどの道が迷路のように張り巡らされている。
このような街並みだと、仮に街中に用事があったとしてもここまで車で入ってこようとは思わないし、その前に物理的に車が入れない道すら多い。
まちが車の存在を前提としていないのだ。

都市計画や防災や建築基準法の目でみれば疑問視する向きもあるだろうが、生活や街並みという目で見ればどうだろうか。
私は少なくとも、こうした街並みに住みたい、行きたいと思う。

さて、その街並みの中でも建物の建て替えが着実に進んでいて、サイディング貼や輸入住宅といったデコレーションケーキのような家が目立つ状況になってきている。
私のようにこのまちの‘部外者’の無責任な意見としては、やはり残念で寂しく思う。
あと10年もしてさらに建て替えが進み、このあたりがデコレーションケーキだらけになるのかなあ。
そういえば、小町通の入り口にはF家のPコちゃんが立っている。関係ないか。

時代の流れなので百歩譲ってそれらを受け入れるにしても、もう少しかっこいいサイディングってないんだろうか、もしくはとってつけたような装飾は何とかしたい。

やはり足元から建築文化を考えてみる必要がありそうだ、と自転車に乗りながらそう思った。

・・・

近所の自転車での旅、車では決して気づかない、いろいろなところが見えてくる。
これからも続けていこう。目方も気になり始めた頃だし。

2006年1月29日

第4回パーマカルチャー公開講座開催

カテゴリー: えこびれっじ


岩手県でパーマカルチャーを実践されている酒匂さんを招いての講座も早4回目。
今日のお題は、「食べ物を育てよう(2)(壁面緑化、プランター、コンテナ栽培)」

毎回興味深い内容であるが、今回はとくに、都市部で実践するのにとても参考になる内容であった。
酒匂さんの一貫して主張する心構えは、「飼いならされるな」と「できるところからやってみよう」だ。
今日お話いただいた技術的なことも、都市部の身近な場所で取り組むことができそうな内容であった。

自分たちにとっての「桃源郷」を遠い世界に求めるのではなく、まずは身の回り、身近なところを、豊かに、楽しくしていきたいと思う。

まずは自分の住まう猫の額ほどの土地をどうしようか、いろいろ考えてみよう。

2006年1月28日

引き渡して1ヵ月半後の様子

カテゴリー: 目黒か邸


1ヶ月ぶりぐらいにK邸を訪れる。
Kさんがこの家に越してから1ヶ月半が経つ。
Kさんの手で障子に紙が貼られ、外構工事も着々と進められていて、家という器に対して生活がなじんできたようだ。

2006年1月27日

N邸の軸組模型

カテゴリー: 横浜な邸


今日Nさんと打合せ。
大工の藤間さんが刻みの参考用に作った軸組模型と、自分が作った床の部品を組み合わせたものを持参した。

やはり大工が作る軸組み模型はさすがである。
渡りあご等の仕口も表現されていて、まさに上棟時の様子がよく分かる。

N邸もいよいよ本格的に始動だ。
カキシブ塗りまたやりますので、皆さんまた来てね。

2006年1月26日

Iさん自分で自分の‘職場’に壁を塗る

カテゴリー: ピスカリア


Iさん、いわば自分の職場というべき厨房に自分で漆喰を塗った。
Iさんと私と二人で作業。

厨房は耐火性が求められるので、荒壁の上にプラスターボードを貼って、そのうえに「貝てきしっくい」を塗った。
湯田さんをはじめとする左官屋の仕事を見ていると、スーッとのばすように塗るが、我々素人壁塗り隊はそうはいかない。実際にやってみると、本職の職人が神様のように感じる。
そして端の部分がとてもむずかしい。
端の部分を塗りこむのに、全体の約7割の時間を要したであろう。

それにしても、左官仕事をしていると時間が経つのが早い。夢中で作業していたので、あっという間に夕方になってしまった。
気がついたら、コテを持っていた右手の肩の筋肉が痛い。

2006年1月24日

伐採木を住民と確認

カテゴリー: えこびれっじ


現地にて、将来住民のS藤さんとO崎さんとで現場に残してあった伐採した木をどう料理するか確認しました。