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2006年11月27日

鎧が引き締まる

カテゴリー: 横浜な邸


外壁の鎧壁。
砂漆喰の中塗りの上に、
土佐漆喰による仕上げ。

やはり仕上は仕上げ。

中塗りのときの表情も
気に入っていましたが、
仕上げたら仕上げたで、
引き締まった感じで、
よいではありませんか。

そしてこの柔らかい
くりいむ色が、
空気と化合し、
長い年月をかけて、
引き締まった白となります。

成長する土佐漆喰の不思議。

2006年11月26日

初冬の旅立ち

カテゴリー: 今日のできごと


去年の今頃、
冷たい風の下、
黒森の材料で、
黒森で作り、
黒森で育った泥。
大方は「山仕事塾」で使ったのですが、
残された泥は、町田市某所へ、
旅立つことになりました。

旅立つ先で、輝くことを願います。

この時期黒森を旅立つ、
夢多き若者二人も然り。

今日の黒森は、
冷たい雨模様の、
寂しい空でした。

2006年11月25日

久しぶりに見た空は

カテゴリー: 今日のできごと


久しぶりに、吉岡木材さんのところへ行きました。

午後3時半過ぎに着いたのですが、既に夕方の空。

普段だったらこの時間、明るい日差しの下、
鼻の穴を真っ黒にしながら、
賑やかなおやつの時間だったのに、
寂として愁いの帯びた空。

吉岡さんも、
「すっかり寂しくなったわね」
と仰っておりました。

2006年11月24日

昼めしの話

カテゴリー: 今日のできごと


家で仕事をしているときは、
たまに家で自分で昼ごはんを作ります。

作るといっても、
仕事の合間なので、
ごはんと味噌汁と納豆と漬物と…
くらい、素朴なもの。

その代わり、ごはんをしっかり食べ、
味噌汁を具だくさんに、豪勢に作ります。

あれこれおかずがなくても、
これで十分!
むしろ、食後に身体が疲れないので、
午後の仕事が捗ります。

ごはんと味噌汁は、
日本人の身体に合う食べ物だと、
だから先人達は
この組み合わせを選んできたのだと、

初冬の温かい日差しを浴びながら、
そう思うのであります。

2006年11月23日

光臨

カテゴリー: えこびれっじ


大きな光庭の足場が外れ、
栗色と灰色の壁の筒から、
淡く白い光が降りてきた。

光臨の日

2006年11月22日

冬の足音

カテゴリー: 横浜な邸


今日夕方、N邸へ。
玄関庇の小上棟。

暫く眺めていると、
4時半だというのにあたりはすっかり暗い。

現在外回りを塗っている左官屋さんは、
もう目が利かないのでそろそろ帰り支度。

家の中も、早々に仮設照明を点け、
ほんのりと、冬の空気が漂い始めている。

そしてこのあと用事で郵便局に行ったら、
年賀状、のポスターが。

嗚呼、そうですか。

2006年11月21日

土壁は成長する

カテゴリー: ピスカリア


今朝、少し用事があって、ピスカリアに立ち寄りました。
久しぶりに2階に上がると、Iさんの言うとおり、以前少し緑がかって見えた白土塗りの壁が、文字どおり柔らかい白色に見えます。

土壁は、長い時間じっくりかけて熟成されていくのです。

近景を比較すると、

今日見た白土の壁

今年3月頃の白土の壁

一見すると同じような感じもしますが、やはりやや白味が増しているような気がします。
これが面となると、全体的に感じる印象も違います。

2006年11月20日

自転車と体力が物差し

カテゴリー: 今日のできごと

私の仕事の理想は、
我が家から、
自転車で動ける範囲が、
仕事圏内。

ここ鎌倉で、
地に足つけて、
生活していきたい。

ここ鎌倉で、
家づくりの文化を、
発信していきたい。

今日は、そんな日でした。

そんな日は、
家族でごはんを食べるから、
ご飯がうまい。

2006年11月19日

寒くて熱い日

カテゴリー: えこびれっじ


今日は寒さの押し寄せる雨模様の天気の中、
コーポラティブハウスの総会。

所要時間10時間半!

最長記録更新です。

一応予定ではいつも、7時間を想定。
なぜいつも予定どおりいかないんだろう…
と、ぼやきつつも、
実は自分自身も楽しんでいたりします。

なぜならば、結果10時間半であって、
中身の濃い、楽しい議論が続くからです。
皆さんの共同体が、
成熟しつつありますね。

皆さん、おつかれさまでした。

なお、現場のほうは、今こんな感じです。
全体の外観の様子が分かる状態になりつつあります。
あともう少し!

2006年11月18日

機械は職人が作る

カテゴリー: 今日のできごと

昨日、今日と、今年の木の建築塾の3回目。

今回は、「歴史的建築物(安田邸)の内装と修復工事」。

昨日は、池袋の芸術劇場で座学。
今日は安田邸の見学会。
今日は、諸般の事情で参加できず、
昨日の座学の会のみ参加しました。
(残念!)

私はこれまで新たに建物を作るばかりでしたが、
修復工事も、とてもおもしろそうだな、と思いました。

もしかしたらそれは、
設計者自身の仕事の姿勢なのかもしれませんが、
元の建物の質感を大事にととのえるために、
職人と深く対話し、
素材や作り方を追求する仕事。

想像以上に感銘を受けました。

その中でもとくに印象深かった話は、
畳や紙を作る機械は、元々は、
畳職人、あるいは紙漉職人が
作ったという話。

職人の世界は、
職人にしか、
再現できないということですね。