鎧が引き締まる
外壁の鎧壁。
砂漆喰の中塗りの上に、
土佐漆喰による仕上げ。
やはり仕上は仕上げ。
中塗りのときの表情も
気に入っていましたが、
仕上げたら仕上げたで、
引き締まった感じで、
よいではありませんか。
そしてこの柔らかい
くりいむ色が、
空気と化合し、
長い年月をかけて、
引き締まった白となります。
成長する土佐漆喰の不思議。
私の仕事の理想は、
我が家から、
自転車で動ける範囲が、
仕事圏内。
ここ鎌倉で、
地に足つけて、
生活していきたい。
ここ鎌倉で、
家づくりの文化を、
発信していきたい。
今日は、そんな日でした。
そんな日は、
家族でごはんを食べるから、
ご飯がうまい。
昨日、今日と、今年の木の建築塾の3回目。
今回は、「歴史的建築物(安田邸)の内装と修復工事」。
昨日は、池袋の芸術劇場で座学。
今日は安田邸の見学会。
今日は、諸般の事情で参加できず、
昨日の座学の会のみ参加しました。
(残念!)
私はこれまで新たに建物を作るばかりでしたが、
修復工事も、とてもおもしろそうだな、と思いました。
もしかしたらそれは、
設計者自身の仕事の姿勢なのかもしれませんが、
元の建物の質感を大事にととのえるために、
職人と深く対話し、
素材や作り方を追求する仕事。
想像以上に感銘を受けました。
その中でもとくに印象深かった話は、
畳や紙を作る機械は、元々は、
畳職人、あるいは紙漉職人が
作ったという話。
職人の世界は、
職人にしか、
再現できないということですね。