2007年12月29日
年末は、
私が社会人になって
まだ間もない頃からご縁のある
代官山にある築十数年の
鉄筋コンクリートの建物の
模様替えの仕事を行っておりました。
主に、
内装を木と漆喰に替え、
厨房廻りを新調し、
というお仕事です。
使った木は、
天井がサワラ、
床がカバ、
家具・造作がクリ
(一部ヒノキ)。
いずれも淡い黄色の
おとなしめの木肌、
漆喰の白と相俟って、
清楚で明るい印象の
空間となりました。
また厨房も、
アイランドっぽい配置に。
居間と厨房の空間に
一体感が生まれ、
空間が広く感じるように
なりました。
約10坪の空間に
およそ1年、
じっくり(すぎ?)と
時間をかけて練った計画だけに、
手応えを感じる空間となりましたし、
また実際、
とても喜んでいただくことが
できたのではないかと思います。
また、
通常行っている
木造伝統構法の仕事は、
「構造かつ意匠」、
極論すれば、
構造を如何に見せるか、ですが、
こうした鉄筋コンクリートの
模様替えの仕事は、
自然素材で作るという
理念を踏襲しつつも、
基本的に意匠ありき、なので、
(といっても冒頭の写真の
面白いカタチは梁型に由来)
とても新鮮に感じました。
こうした新たな境地を開く
機会をいただくご縁に、感謝です。
※一部未完のまま引き渡しましたので、
全体像は、また改めて。