竹取物語 於:鎌倉城廻
カジュアートスペース主催の「家仕事塾」が本日ついに始動!
当方この催しの「案内人」として関わらせていただいております。
今日は、竹小舞の材料を調達するために、鎌倉城廻に先祖代々凡そ五百年(!)もそこで居を構える農家の方のご好意により、その方がお持ちの竹林の中で作業しました。
まずは竹林でマダケを伐り、
その竹の枝を掃って、
竹を割き、
という仕事を、
丸一日かけて行いました。
その中で、
竹割きの作業は、
スパーンと気持ちよく、
人気でしたね。
お天気のほうは、
暖冬といわれている今年の冬ですが、
今日は冬らしく、
きりりとした寒さが沁みる日で、
しかしかえって太陽のありがたみを感じ、
また、身体を動かしていたので、
むしろ程よい冷たさでした。
竹林という場所も、
竹林が発するマイナスイオンの効果なのか、
とても気持ちよかったです。
昔の人たちは、
地盤を整え、
気持ちよい場と食べ物を得るために
屋敷の近くに竹林を植え、
一方で竹林は、
適度に間引きしなければならないのですが、
間引きによって得た竹材を、
こうして建物に使ったり、
あるいは数多くの竹道具や竹細工を作ったり、
と、この見事な循環。
ただ残念なことに、
昔はそうであったのに、
全国的にみると、
竹林は今なかなか人の手が入らず、
手が入らないがために、
竹林が辺りの野山を荒らし、
たいへんな状況となっています。
しかしこうして、
仲間とおおぜいでワイワイいいながら仕事すると、
楽しいし気持ちよいし、
しかも竹林もサッパリとなって、
お互いによい思いをすることができます。
こうした観点からも、
竹小舞をかいて泥を塗るという、
昔ながらの壁作り、
また昔々の
「結」という家づくりのしくみが、
見直されるといいな、と思います。
・・・
では次の「家仕事塾」は、
3/11(日)。
襖の張替えワークショップを行います。
楽しいし、きっとタメになるので、ぜひ!