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2007年4月30日

柿渋塗りの季節が始まった

カテゴリー: 鎌倉く邸


黄金週間の真っ只中、
カラッとした晴天の日。

この日「鎌倉く邸」の柿渋塗りが
始まりました。

きらくなたてものやにとって、
毎年この時期柿渋塗りが、
恒例となりつつあります。

さて今日の柿渋塗り。
大人は5名(午後は4名)、
子ども4名、という構成。
く邸家族と私の家族、
そして今日引越しの準備があるというのに、
わざわざ東京から朝早くに来てくださったKさん。
(ありがとうございます!)

大人がおしゃべりしながら塗っているかたわら、
子どもたちは余った木で作った即席机のうえで、
宿題したり遊んだり、とたいへん賑やか。

そんな中、
今日は4mの4寸角を、40本塗りました。

4月の末日、
今日は4づくしの日でした。

2007年4月29日

鎌倉で第3回大工仕事塾開催!

カテゴリー: 家仕事塾


カジュアートスペース主催の大工塾も
今日で3回目。
参加者の刻んだ木材が、
いよいよ上棟です。

上棟前の様子。
参加者と大工の手によって刻まれた木材。

大工の藤間さんの指示のもと、
参加者の皆さんが協力し合って、
木材を一本一本、
パズルのように組み上げます。

上棟!

皆さん、意味もなく(笑)、
上に昇ります。

子どもたちも、
いい「ジャングルジム」ができたとばかり、
群がります。

次は床板貼り。
本来ならば、屋根の野地板から貼るのですが、
今回はある事情で床から。

参加者も、
もちろん釘打ち。

それにしても皆さん、
ノコギリやゲンノウを持つ手が、
2週間前より、
明らかに上手になりましたね!

おやつの時間に床貼り完了。
そこで休憩。
いい光景です。

奉納の舞。

かなかなさん、ありがとうございます!
厚板の踏み心地は、いかがだったでしょう。

先に床を貼った事情は、これでした。

貫板がジャマだったかもしれませんが、
足と顔が分かれて見えて、
かえって面白かったです。

奉納の舞、その弐。
違うか(笑)。

家仕事塾の横では、
鎌倉路地フェスタが開催されていて、
その催しとして(?)、
みんなでサルサのレッスンを受けているところです。

いやー、
今日も楽しかった!

やはり上棟は、
規模によらず、感動的ですね。
しかも、自分たちの手が入っていれば、
なおさら!です。

2007年4月24日

階段

カテゴリー: 横浜な邸


今日階段に、
ヒノキの手すりがつきました。

柔らかく注ぐ自然の光と、
照らされる漆喰の壁。
上に昇る気持ちを、自ずと高めます。

2007年4月23日

山梨の某民家にて

カテゴリー: 今日のできごと


木の家、
土の器、
花の飾り。

家、器、飾り。
これらの共鳴が、
美しい空間を作るのです。

たとえ築二百年経った家でも、
空間は人の手で、
作られていくのです。

そしてやはり、
身近な自然の恵みが織り成す世界は、
美しい。

2007年4月22日

鎌倉で第2回大工仕事塾開催!

カテゴリー: 家仕事塾


先週に引き続き、
鎌倉カジュアートスペースにて、
第2回大工塾開催。

天候が危ぶまれましたが、
さすが、晴れ男の藤間さんと私、
晴れ女のマキコさんが居たので、
終始雨に悩まされることはありませんでした。

今週も引き続き、
大工(藤間さん)指導による道具の使い方教室、
そして、実際の木材の刻み。

ありがたいことに、
先週に引き続き来てくださった方も多かったので、
着々と貫穴、ホゾ穴が作られていきました。

今日はすばらしい助っ人がたくさん。
写真左は、吉岡木材の弟さん。
吉岡木材さんは、ここをはじめ、
きらくなたてものやがよく木材を注文する材木屋で、
神奈川県産材を中心に商っています。
今日はじめて、
自分のところの木材を刻んだそうで、
感慨深げでした。

写真右は、斉藤さん。
私のNPO(えがおつなげて)活動のほうで
たいへんお世話になっている方で、
わざわざ今日、山梨から来てくださいました。

そして何といっても、
ササゴ建設の山田さん(の息子さん)。
きらくなたてものやが基礎工事をお願いしている方です。
ここもキチンと基礎を作るため声をかけたら、
日曜日だというのに、快く来てくださいました。
基礎は我々だけで工事しようと思っていたのですが、
やはりたいへん助かりました。

しかもたくさんのキャベツ持って…
いつもいつも、ありがとうございます。

今日はたまたま(?)、
大工作業の横で、
石窯ピザの試作。

今日参加してくださった方は、
とても美味しいおやつにありつけました。
○○さん、ありがとうございます!
(名前聞くの忘れました)

そして今日は、
藤間さんと吉岡さんの手で、
金輪継ぎが刻まれました。
(写真撮り損ねたので、↑の写真は別の現場のもの)
今回この小屋に金輪継ぎが、3ヵ所あります。
この継ぎ手は、手刻みによる大工仕事ならではですね。
これを試しに継いでみたとき、
高度な大工の技術に、
参加者から感嘆の声が上がりました。

さて次回は29日(日)。
いよいよ上棟です。
床板も貼る予定です。

餅撒くぞー。
踊りもあるぞー。(でいいのかな?)

その日は現地で、
鎌倉路地フェスタというお祭りもあるし、
皆さん来てくださいねー。

2007年4月21日

今日は、また会う日

カテゴリー: 今日のできごと


久しぶりに、
2年前完成した、
横浜あざみ野のエコヴィレッジに。

杉の板のすっかり落ち着いた風合いと、
作った頃とは違う、周りの景色の変化が、
2年という年月を感じさせます。

ここは5世帯というコミュニティ。
今日は一同に会する皆さんとお会いしましたが、
ほのぼのしていて、
5世帯は5世帯なりの
よさがありますね。

2年前、今は無きプランツの一角で
毎月開いていた集まりの雰囲気を、
しみじみと思い出しました。

そして何よりも、
資料作りが楽でいい(笑)

せっかくここまで来たので帰り道、
港北ニュータウンに今日開店した、
「ノースポート・モール」に寄りました。

いつもは「今日開店!」という場所は、
混雑するので絶対に行かないけど、
ここは別。

といいますのも、
去年夏に別れを惜しんだ「プランツ」が、
この場所で、
「ナチュラルハーモニック プランツ」として再開。

早々に来ようと思っていたので、
ちょうどよかったです。

大型ショッピングモールの一角にできるというので、
(本当にでかい。たどり着くのに苦労しました。)
どんな様子かな、と思って行ったのですが、
以前と同じような雰囲気でしたね。
それとやっぱり、
周りの店と、全く空気が違います。
空気が柔らかい。
前は単独に建つ建物でしたが、
今度は同じ建物の中で相対比較できるので、
よりいっそう、違いを感じますね。

やはり「オーガニック」は、
心地よい。

このあたりに来る楽しみが、
一つ増えました。

皆さんも、是非!

2007年4月19日

黄金色のタカラ

カテゴリー: 鎌倉く邸


昨日の荒壁土作業の続き。

泥作りには、
思った以上に、藁を入れます。

体積にして、
粘土と同じくらいと思うほど、です。

これが数ヶ月の間発酵して、
とても粘り強い泥になります。

そして壁に塗る直前にも、
泥を‘つなぐ’ために、
藁をダバッっと入れる。

伝統構法による建物の場合、
思いのほかたくさんの藁を使います。

さてこの藁。
以前自分たちで藁を集めようとしたときに思いましたが、
今ではとても貴重なものになってしまいました。

田んぼの多い地域でも、
藁をとっておくために、
稲刈りの頃ハザカケをする光景は、
珍しいものとなりつつあるそうです。

昔は当たり前のように存在していた藁。
だからこそこうして建物に使ったり、
縄になったり履物になったり、
食べ物を保管したり、
田んぼや畑の肥料になったり、
あるいは神事の飾り物になったり。

何から何まで無駄なく使い尽くす、
昔の日本人の生活の知恵。

農も建築も、生活も宗教も、
日々つながりのあるしくみ。

藁はその一つの象徴です。

藁は、
存在そのものもそうですが、
それを取り巻く文化も、
今は貴重な‘タカラ’といえます。

私たちがコメを食べ続ける限り、
存在する藁。
使い続ける文化としくみを、
見直していきたいですね。

2007年4月18日

泥作りを目の前にして、とりとめもなく

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日現地で、
左官屋さんが荒壁土を作る作業。

深谷から粘土を運び、
切った藁と水をたくさん入れて、
よく混ぜるだけ。

こう書くだけだと、
お手軽料理を作るみたいですが、

実際は、とっても重労働。
足に、腰に、
応える作業です。

とはいえ、
おおぜいでやると楽しそう。
今度カジュでやります!

あるいはこの作業は、
運動部のブカツの練習でやると、
足腰の鍛錬になって、
ええんちゃうかと思ってみたり。

変わった練習でマスコミを賑わすK田三兄弟とか、
興味を持ちそうですね。
ああゆう練習、個人的には好きです。(でした。)

2007年4月17日

土壁小屋と久しぶりに対面


昨日は山梨の山村へ。
昨年秋の山仕事塾で作った小屋と、
久しぶりに対面。

あのときの感動がよみがえります。

冬の寒さに耐え、
時の流れによる風化も作用して、
とてもいいではないですか。

土壁も、
いい感じで‘サビ’が出ています。

追伸、
5月の連休中、5月4日に、
外壁や床板を貼ります。
興味ある方は、ぜひ!

2007年4月16日

もったいない

カテゴリー: 今日のできごと

今日は午後、
山梨の山村へ。

間伐により、
切り捨てられた木。
出しても売れないから、
そのまま放置。

もったいない。

手放されようとしている、
しいたけ小屋。

あたりには、
たくさんの雑木が生え、
しいたけを作るには、
とてもいい環境なのに。

もったいない。

その他にも、
使われずに荒れた田んぼや畑が、
たくさん、たくさん、ある。

もったいない。

日本は、
外に資源を求めてきた一方で、

内では、
身近なものを使う楽しみが、
こんなにもたくさん埋もれているのに、
この豊かな資源を、
手放そうとしています。

もったいないことです。

今日はあいにくの雨模様。
靄で目の前の山が霞む。

いつかきっと、
靄の晴れる日が来ることを。