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2007年7月22日

間伐材、デッキになる


水曜日に引き続き、
山梨にて自主施工指南第二弾。

今日は、
ウッドデッキの
木工事です。

木材はカラマツ。
先日の山仕事で搬出した、
山に放置されていた間伐材です。
これを製材して、
使うことにしました。

さて、作業の様子。

木工事にさきがけ、
木を焼きました。

カラマツは製材しただけの状態では、
無数の細かいトゲが手に刺さるのですが、
こうして焼くことで、
その危険性がなくなります。
しかも割とお手軽に、
とても格調高い意匠となり、
一石二鳥です。

そして木を加工。
基本的には、
ノコギリとビス打ちだけという、
比較的取り組みやすい作業。
順調に作業が進みます。
ただし、
下地の水平だけは
シンチョウにゲンミツに。

…と6人で楽しみながら
作業すること一日。
写真の通り、
4m×2.6mの黒いデッキが
無事できあがりました。

見捨てられかけていた木が、
自分たちのできる範囲での技術で、
こんなに立派になりよって…。

そもそも、
こうしてみんなで何かを作るって、
根源的に楽しいですね。

こうした間伐材の利用、
なんだかクセになりそうです。
また山へ、
タカラを探しに行こうかな。

2007年7月21日

上棟は祭だ!

カテゴリー: 鎌倉く邸


夕方、無事棟上完了!

垂木も取り付けが終わり、
引き続き上棟のお祝いを行いました。

まずは棟に、
大工の藤間さんが用意した幣串を立て、
関係者で記念写真。

次に四方払いの儀式。
建て主と棟梁と私とで、
建物の四隅に、
米と塩と酒で、お清めしました。

そしていよいよ次は、
皆さんお待ちかねの餅撒き!

最初に直径20cmほどの四方餅を
建物の軒の四隅から投下!

そしてそのあと、
餅だのお菓子だの小銭だのを、
豪快に投げ下ろす。

近所の子どもたちを中心に、
集まってくれた多くの人たちが、
歓声を上げながらとても楽しそうに、
しばしそれらの争奪戦を繰り広げていました。

私はこの仕事を始めて
初めてこうして上棟をお祝いしましたが、
いやー、これは本当に楽しい!
建て主が、
「これやるためにまた家建てよっかな」
と冗談を言うくらいでした。

こうして楽しく上棟を祝う儀式は、
昔昔はよく行われていたようですが、
昔の人たちは、
家の上棟は、
そこに住む家族にとって、
またそれだけではなく、
その家が建つ近所の人たちにとって、
‘お祭’という認識だったのでしょうね。

そしてその背景には、
膨大な時間をかけて、
大工が材木を刻み、
今日この日の準備を進めてきたことを
みんなでねぎらうという意味も、
あったことでしょう。

ということはこうした儀式は、
家と地域、
建主と職人
の密な関係の上に立っているともいえそうです。

よし、またこの楽しさを味わうために、
仕事しよう!

あ、だからといってこれから縁をいただく皆さま、
お祝いはその気持ちが大事。
そのあり方は色々でいいはずなので、
決して無理はしないでくださいね。

金輪継ぎの手順

カテゴリー: 鎌倉く邸

伝統的な木組みによる棟上作業は、
一日眺めていて、飽きません。

見学の見どころの一つは、
様々な継手・仕口が、
どのような方向で、
どのように接合するか、
これを見ることです。

大工や設計者は、
それぞれの継手・仕口を、
それらの強度もさることながら、
見えがかりの意匠、
あるいは仕事のしやすさなども踏まえて、
それらの仕様を決めていきます。

それでは、
鎌倉く邸を例題に、
伝統的な継手の一つ、
金輪継ぎの手順を
以下に示します。

三本の材木を継ぐため、
レッカーで作業のしやすい場所まで運びます。

まずは1本目を継ぐため、
材を横に移動。

材同士を
突きつけるようにかみ合わせ、
込み栓をゲンノウで打ち付けます。

次に2本目。

同じように込み栓。

打ち込んだ込み栓の頭を、
ノコギリで切り落とします。

これで、
3本一体となった材を、
レッカーで所定の位置に移し、
カケヤで叩き込みます。

一日がかりの生舞台

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日は、
鎌倉く邸の棟上作業。

大工の藤間さんが、
数ヶ月間かけて刻んだ材木が、
いよいよ組まれる日です。

天気が危ぶまれましたが、
作業中はお陽さまが射すほどで、
何とか持ちこたえてくれました。

例によって、
ずっと作業を眺めていましたが、
いいですね、棟上作業は。

木組みの結果を見るのももちろんですが、
線だった材木が、
一日で空間として昇華する、
その過程が、
見ていてとても面白いですね。

結果としての空間は、
設計者側の意図ですが、
木を組み上げる過程は、
基本的には棟梁の意図であり、
それを感じるのがまず楽しい。

そして、
作業の一つ一つの過程を、
もう二度とその状態を見ることはないのだ、
という無常観も手伝って、
それらを見逃すまいと、
つい食い入るように見てしまいます。

そうですね、
一日がかりの生の舞台を観ているような感じです。

この楽しさは、
木の建築ならではですね。

今日改めて、
なぜ自分がこの道を選んでいるのか、
再認識しました。

2007年7月20日

上棟前夜

カテゴリー: 鎌倉く邸


足場が概ね架かった頃、
大工の藤間さんの刻み小屋から、
数ヶ月間かけて刻み、
そして柿渋を塗った木材が、
現場に搬入されました。

明日の今頃には、
これらの材が
所定の位置につき、
線が立体になるのです。

いよいよです。

胸が高まってきました。

足場が架かる

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日の午後、
足場を架け始めました。

夕方概ね完了。

足場が架かると、
いよいよだな、
って感じがします。

2007年7月19日

土台敷き

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日、
木組みの足元となる
土台と大引が、
基礎の上に取り付きました。

土台と大引には、
柿渋に木酢液を混ぜて塗ったのですが、
柿渋だけに比べて、
古材っぽい印象になります。
また、木酢の香りが、
かすかに漂っていました。

いよいよ明後日上棟。
楽しみです。

2007年7月18日

自主施工指南屋

カテゴリー: 今日のできごと


今日は、山梨へ。

仲間と力を合わせ、
自分たちで‘収穫’してきた地元の間伐材を使って、
ウッドデッキを作ろう!という企画を
支援するためです。

今週日曜日、おおぜいで大工仕事を行うのですが、
それに先立ち、今日は基礎工事を行いました。

半日で基礎工事が無事完了し、
これで当日のワークショップが楽しみ!

22日山梨で行いますので、
ウッドデッキ作りに興味のある方は、
ぜひいかがでしょう?

きらくなたてものやでは、
このように、
伝統構法による建築設計活動だけではなく、
身の廻りのものを使い、
自分たちの手と発想で、
自分たちの生活を豊かにしてくれる
何かを作るという取り組みを、
できるだけ支援していきたいと思います。

「自主施工指南屋」ですね。

こういう活動を通じて、
世の中みんな、
暮らしの芸術家になるといいなあ。

2007年7月17日

夏、準備中

カテゴリー: 今日のできごと


七月も半ば過ぎだというのに、
やや肌寒く、
そして一日霧雨のかかる日でした。

このため、
予定していた鎌倉く邸の、
土台敷きは、延期。

仕方ないですね。

今日、所用で、
自転車で稲村ガ崎に行きました。
霧雨に当たりながらも、
海岸沿いの道を、
気持ちよく走りました。

海には、
あいにくの天気だけど、
波が高いので、
思ったよりもサーファーがたくさん。
いいなあ。
そういえば自分のボード、
眠ったままだ…

夕方、
相変わらずの霧雨の中、
江ノ島を眺めながら帰路を走る。

海岸沿いの道は、
車もまばらで、
くるくる回る江ノ島の灯台も、
なんだか物悲しい。

七月の半ば、
きっと夏はまだ、
夏であるための準備をしているんだ。

いい夏が来ますように。

2007年7月16日

いくつになってもおやつ

カテゴリー: 鎌倉く邸

さっき書いたとおり、
今日は一日柿渋塗り。

肉体労働で、
楽しみの一つは、
おやつの時間!

これは、
歳を幾つ重ねても、
変わりませんね。

今日は、

スイカと…
(藤間さんの差し入れ)

ココアシフォンケーキ。
(ウチのヨメ作)

身体を動かした後だから、
余計にうまい!

しかし、この至福の時間とも、
しばらくお別れ。

次は、板を焼くときですね。

ところでジェットくん、
おやつの時間にて、

「いいなあ…」

「ボクにもくれー!」