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2007年9月20日

芸術は人と地域を結ぶ

カテゴリー: 告知・連絡


10月16日〜28日にかけて、ドイツと鎌倉の芸術家たちによる芸術交流イベント「トラーベアートフェスティバル2007in鎌倉」が行われます。

期間中、毎日のように鎌倉の随所で楽しいことが繰り広げられますので、皆さん!秋の鎌倉を楽しみがてら、来てください。

それと写真は、
今回のイベント用に作ったエコバッグ。
このエコバッグは、このイベントに関わる書道家さんたちとイラストレーターUSHIOさんの協働作品ですが、一枚一枚、いろいろな方の手描きで作ったものなので、他にも楽しいデザインのエコバックがたくさん!
どれがいいか探す楽しみがありますし、買うといろいろ楽しいシカケがありますので、皆さんぜひ!
1枚700円です。

なお私は、このイベントに「建築」の分野で関わり、以下の催しを行います。

●家仕事塾 - 日本家屋の建て方 -
10月20日(土) 10:00-17:00
¥4500 (親子割引あり)

竹小舞をかき、泥壁を塗る・・・身近にある材料を有効利用して作られていた究極のエコハウス、日本家屋。
あなたも体験してみませんか。
*講師: 日高 保 (きらくなたてものや主宰)

●建築家といく鎌倉遊山!〜鎌倉の山と文化と料理を楽しむ〜
10月26日(金)9:00-
雨天中止(情報は公式サイトをご覧下さい)
JR北鎌倉駅改札(東慶寺側) 集合
¥1,500(昼食代込み) 定員20名

海と山と歴史のまち、鎌倉。その鎌倉の山とまちを、建築家をはじめ、各分野の専門家の解説付きで、朝から一日中練り歩きます。
そしてお昼は、箱膳で精進料理!「箱膳」という日本の昔ながらの食事の装置で、鎌倉ならではの味をいただきます。
皆さん、ピクニック気分で、鎌倉を楽しみましょう!

<問合・申込>・カジュ・アート・スペース
t/f 0467-23-3663 khaju@pastel.ocn.ne.jp

2007年9月19日

床板進む

カテゴリー: 鎌倉く邸


居間の天井兼2階の床板が、
貼られ始めていきました。

下から見上げると、
居間の天井ができてきて、
うれしいなあと思う反面、

小屋組が見えなくなって、
さみしいといえばさみしい。

夢が現実となるときの、
うれしい気持ちと同居するあの、
少しさみしい気分ですね。

土が乾いてきた

カテゴリー: 鎌倉く邸


雨がちだった天気が一転、
夏が戻ったような、
暑い日々が続きます。

夏が遅かった分、
また夏が来たのでしょうか。

そんな暑い日が続くので、
これまで湿りがちだった
裏返し塗りの土が、
ようやく乾いてきました。

2007年9月18日

箱膳いろいろ

箱膳いろいろ、
取り揃えました。

桐の箱膳(板もの)
会津三島町産。
33,600円也(税込)。

桐の箱膳(框もの)
会津三島町産。
35,700円也(税込)。

栗の箱膳(框もの)
山梨産。
48,300円也(税込)。

胡桃の箱膳(板もの)
山梨産。
36,750円也(税込)。

それと、
ヒノキの間伐材で作った
箱膳キットがあります。
6,300円也(税込)。

これら全て、
今は銀座の「茶子溜り」というお店で、
見ることができます。

皆さん、箱膳のある生活、どうですか?

2007年9月17日

これが職人

カテゴリー: 鎌倉く邸


一昨日に引き続き、
吉岡木材さんの一角で、
焼杉作業。

今日は、
9月とは思えない暑い陽射しの下、
建て主と私の家族とともに、
前回に引き続きKBさん、
遠いところからHKさん、
自転車で30分かけてSDさん、

そしてななんと、
左官屋の湯田(兄)さん三宅さん、
大工の古口くんが、
‘休日出勤’で
駆けつけてくれました!

おかげさまで、
焼き作業:120〜130枚(バーナー2台で)
洗い作業:180枚
完成(柿渋塗り):約90枚
の作業を行いました。

皆さん、すばらしい!の一言。

そして今回はなんといっても、
鎌倉く邸の現場に関わっている職人さんたち。

来ていただけるだけでも
たいへんうれしいのですが、
今回、同じ仕事を職人さんと共有して改めて、
職人はすばらしい!と思いました。

まずは、呑み込みが早い!
初めてだというのに、
すぐにそうとは思わせない働きぶり。

そして要領がいい!
いかに仕事の効率を高めるか、ということを
常に考えていますね。

例えば、
洗いの作業を開始して間もなく、
敷地の中をプラプラ歩いているな、と思ったら、
おもむろに,
脚立と足場用の長い鉄板を見つけてきて、
なるべく身体に負荷がかからないように
即席で安定した‘作業台’を2台作り、
涼しい顔で作業を再開しました。

彼らからしてみれば、
常に身体を動かしている中で
自然に染み付いた意識なのでしょう。

人数に対して、
これほどたくさんの仕事量をこなせたのは、
もちろんみんなが頑張ったからでもありますが、
こうした意識によるところも
大きかったのではないかと思います。

優れた職人というのは、
‘技’だけではない、ということですね。
段取りの大切さを、
改めて認識しました。

2007年9月16日

木の縁、音の宴

カテゴリー: 今日のできごと


木の家が縁となって開かれた
ピアノ演奏会に招かれ、
飯能まで行ってきました。

山に囲まれたのどかな風景の中で、
木の家の建て主の一人でもある
ピアニストご夫妻のすばらしい演奏と、
木の縁の‘仕掛け人’のおもてなしを
存分に楽しみました。

それとともに、
とても感動したのは、
木の家が作った縁。

近所の方々や過去の建て主さんがたくさん集まり、
後半の交流会では、
酒を酌み交わしつつ、
家のいいところ悪いところを、
お互い笑いながら語り合っていました。

家が完成してもなお続くこうした関係は、
「木の家」ならではかもしれませんね。

「木の家」を提案していく者として、
この輪を広げるお手伝いを、
していきたいと思います。

2007年9月15日

炎ふたたび

カテゴリー: 鎌倉く邸


鎌倉く邸の
外壁の仕上げは、
焼杉洗い板。

長さ4mの板を260枚
長さ3mの板を130枚
使うのですが、
板を焼いて洗う作業は、
自主施工。

去年、およそ7ヵ月間かけて
杉板を焼いたのに引き続いての、
焼杉作業です。

場所は去年と同じ、吉岡木材さん。

去年、共に汗を流した方々が
お手伝いにかけつけてくださったので、
うれしい、なつかしい、
まるで去年への「時間旅行」でした。

SZさんKWさん、YSOさん、STさん、
KBさん、KBさん、ありがとうございます!

そして皆さん、
作業内容を心得ているので、
作業は実に順調!

ちゃんと数えていませんが、
バーナー2台で、
140〜150枚焼いたんじゃないかなあ。

さあ、次回はあさって!

2007年9月13日

止まる響きと止まらぬ響き

カテゴリー: 鎌倉く邸


葦と漆喰が奏でる天井が、
できてきました。

四本の間渡し竹に
細かい間隔で葦を括りつけ、
その上から、
漆喰を落して仕上げます。

これは、昔ながらの
「ヒビキドメ」という、
上階の音をなるべく下階に伝えない
天井を作る手法が
ヒントとなっています。

なお漆喰は、
真白とせず、
土佐漆喰を混ぜて、
少し黄色を帯びたものにしました。

葦の色と同調して、
いい感じです。

しかし漆喰のほうは
将来少しずつ白くなり、
葦も風化して
褐色になってくるので、
時とともに対比が表れ、
‘味’が出てくることと
思います。

さあ、この天井、
何て名付けよう。

2007年9月11日

葦と白

カテゴリー: 鎌倉く邸


ここ数日、左官屋の湯田さんと
幾たびも対話を重ねることにより、
天井の意匠を決めました。

葦と漆喰と左官の技で、
白波の川のような天井が、
もうすぐ生まれそうです。

現場での対話の中から
生まれる意匠は楽しい。

職人さんたちのほうも、
いつもよりもいっそう熱心に、
仕事に取り組んでいるように、
見えます。

2007年9月10日

裏を返す

カテゴリー: 鎌倉く邸


家の中から塗った泥が、
だいたい固まってきたので、
泥に砂を混ぜ、
外側から、
裏返し塗りが始まりました。

これで美しい竹小舞が、
完全に泥の中に、
埋もれることになります。

さみしいですが、
仕方ないですね。

一方でだんだんと、
家が家らしく、
なっていきます。