外壁の様子が見えてきた
外壁の焼杉板貼りは、
現在8合目といったところ。
美しい黒褐色が、
‘面’として見えてきました。
足場の外れる日が、
待ち遠しい。
外壁の焼杉板貼りは、
現在8合目といったところ。
美しい黒褐色が、
‘面’として見えてきました。
足場の外れる日が、
待ち遠しい。
私がいつも建具をお願いしている
杢正 新井さんのところへ
建主のKたちと訪れました。
新井さんは、
技術もさることながら、
細かいことも含めて、
確認の連絡をいただいたり、
あるいは提案をいただいたり、
仕事をお願いして、
実に楽しい方です。
また、どんな素朴な建具でも、
空間の雰囲気を読み取り、
木の表情を上手に見せてくれます。
建具は通常、
狂いが少ないように、
木の‘トロ’のような部分を使って
作るのですが、
しかしそれでも、
木目、色味などの見せ方で、
だいぶ印象が違います。
とくに表情が様々な
スギを使う場合はそうですね。
そうしたセンスも含めて、
建具屋さんの「腕」といえます。
ということで今日は、
木取りの打ち合せと、
内部建具に使う、
和紙の色を決めました。
木の建築塾の一環で、
天竜TSドライシステム協同組合の取り組みを
見学しました。
そこでは、
最近市民権を得つつある
新月伐採とともに、
現代の技術を駆使し、
木一本一本のふるさとを
使う人たちへ
正確に伝えていく取り組みを
行っています。
この取り組みは、
木を使う人たちへ
安心感と愛着を
与えるだろうし、
また、
木を伐る人たちの
品質管理の意識を
高めるだろうし、
たいへんすばらしい
取り組みだと思いました。
これまで木の流通は、
奇妙キテレツ、複雑怪奇、
よく分からない世界でしたから、
こうして使い手を意識した
山側の取り組みが、
世に広がっていくといいな、と、
思いました。
まずはみんなで、
山に入り、伐採を体験。
木が倒れる瞬間の
ドーンという地響きが
何かこう、私たちの魂を
揺さぶります。
伐った後すかさず、
係員がバーコードを貼り付け、
番号を記入します。
これにより、
木の履歴を正確に
把握することができます。
なおそのバーコードには、
・木の生まれ育った場所の位置
(緯度経度と標高)
・形状
・材の強さ(ヤング係数)
などの情報が、
事前に入力されています。
製材所の様子。
製材されても、
木一本一本に、
バーコードが残り、
先ほどの情報を
追跡することが
できます。
・・・
ということで、
非常に有意義な見学会でした。
また、昼と夜にご用意いただいた、
地のものを生かした食事も、
最高でした。
協同組合の皆さま、
そして案内役を務めていただいた
こころ木造建築研究所の方々、
ありがとうございました。