上棟は祭だ!
夕方、無事棟上完了!
垂木も取り付けが終わり、
引き続き上棟のお祝いを行いました。
まずは棟に、
大工の藤間さんが用意した幣串を立て、
関係者で記念写真。
次に四方払いの儀式。
建て主と棟梁と私とで、
建物の四隅に、
米と塩と酒で、お清めしました。
そしていよいよ次は、
皆さんお待ちかねの餅撒き!
最初に直径20cmほどの四方餅を
建物の軒の四隅から投下!
そしてそのあと、
餅だのお菓子だの小銭だのを、
豪快に投げ下ろす。
近所の子どもたちを中心に、
集まってくれた多くの人たちが、
歓声を上げながらとても楽しそうに、
しばしそれらの争奪戦を繰り広げていました。
私はこの仕事を始めて
初めてこうして上棟をお祝いしましたが、
いやー、これは本当に楽しい!
建て主が、
「これやるためにまた家建てよっかな」
と冗談を言うくらいでした。
こうして楽しく上棟を祝う儀式は、
昔昔はよく行われていたようですが、
昔の人たちは、
家の上棟は、
そこに住む家族にとって、
またそれだけではなく、
その家が建つ近所の人たちにとって、
‘お祭’という認識だったのでしょうね。
そしてその背景には、
膨大な時間をかけて、
大工が材木を刻み、
今日この日の準備を進めてきたことを
みんなでねぎらうという意味も、
あったことでしょう。
ということはこうした儀式は、
家と地域、
建主と職人
の密な関係の上に立っているともいえそうです。
よし、またこの楽しさを味わうために、
仕事しよう!
あ、だからといってこれから縁をいただく皆さま、
お祝いはその気持ちが大事。
そのあり方は色々でいいはずなので、
決して無理はしないでくださいね。