今日の刻みの様子
今日、刻みの現場に
行ってきました。
現在、2階の床梁に
取りかかっているところ。
4寸8寸の平角が、
ずらりと並んでいます。
これが終われば柱に。
そして柱が終われば、
いよいよ上棟!
現在、7/14(土)
上棟予定です。
5月に行ったやましごとにて
山から運び出した木が、
製材されたのでみずがきランドまで運びました。
自分たちが手をかけた木が
こうして「材」として生まれ変わると、感慨もヒトシオ。
畑は基本的に一年単位、
誰が種を撒き、育てたか、
分かります。
しかし木は、
誰が植えたか、
だいぶ昔の話となるので、
分かりません。
そして、
いつ誰の手元にいくか知らず、
年輪の数ほど立ちつくしてきたわけで、
誰かの手元に届くまでに、
膨大な歳月の重なりが、
そこにはあります。
木の生きてきた場所を知り、
生まれ変わりに手をかけることとなると、
木がここで生き始めた遠い遠い昔のこと、
そしてこうして、
生まれ変わるまでの間の長い長い時間のことを、
考えてしまうのです。
しかしこうして間伐された木は、
だいたい私と同い歳だったりします。
ああ、感慨ブカイ。
陽の長い季節。
夕暮れ時の黒森。
夕陽に映える
みずがき山が、
感動的に美しい。
しかし、電線がですね。
この風景を見ると、
設備と景観は、
両立しないものかと
考えてしまいます。
山の中、
地中化というわけにも
いかないだろうので、
一つ、
鉄塔と電線に、
植物を這わす。
一つ、
わら縄を巻く。
一つ、
ムラ単位で、
電気を自給する。
…と、いろいろ空想してみるのです。
今日は飯能まで、
材木を見に行きました。
こちらの思惑で、
設計している建物に使う
木の種類、材の寸法を
決めるのもいいのですが、
山にある木と向き合い、
そこからどんな家を計画するのか、
想像したり、
考えの手がかりを得たりという手も、
楽しいのだと思うのです。
どちらの方法が、
どうというわけではなく、
自分がコレと思う家を企てるために、
素材と設計、
行ったり来たり。
これは、
木のたてものならでは。
木のたてものを設計する
楽しみの一つです。
今日NHKの「おはよう日本」という番組に、NPOえがおつなげてでの活動の一環として取り組んでいる「箱膳」のことが取り上げられました。
この箱の中に、
調和のとれた食事
食育
森のこと木のこと
住まい方の文化
といった、
日本が昔から受け継がれてきた
よき部分の文化が詰まっているから、
この箱膳、
こうして広く伝わっていくといいですね。
ところで
この放送は、
生放送でした。
生放送がこんなにたいへんだったとは、
ビックリ!
映る時間が5分だというのに、
ナマだけに、
シナリオを綿密に練り、
話す内容も概ね決め、
そしてリハーサルを数回行い、
本番に臨むのです。
私は話すことがなかったので、
わりと気楽なもんでしたが、
話すことがあった人は、
たいへんそうでした。
いや話すことがないにしても、
以前同じ箱膳で、
編集されることを前提に
カメラが回ったことがありましたが、
そのときとは違う、
とても緊迫した雰囲気がそこにはありました。
前のときは「適当に話を進めて」(笑)、
と言われて、
ホントウに普段着な感じの場面を
映していただいておりましたが、
(それはそれで、あれだめ膨大な時間が必要だとは思いませんでした)
ナマだとやはり、
基本的には失敗は許されないですからね。
いずれにしても、
何かを伝えていくという仕事、
それが情報として、
多くの人たちの心に残るために、
想像以上にタイヘンですね。
余談
ちょっと鼻の調子が悪くて、鼻がズルズル。
いつクシャミがでそうになるか、心配で心配で。
今日は、鎌倉く邸の柿渋塗り。
朝から昼まで、
けっこう激しい雨でしたが、
午後には上がることを信じて、
作業敢行。
雨が上がるまでは、
大きな屋根の下をかいくぐって
作業を行いました。
雨量は相当なものでしたが、
風がなかったので、
うまくしのぐことができました。
さて今日は、
前回に引き続き、koiyさんご夫妻が
お手伝い。
雨の中、ありがとうございます。
たーいへん助かりました。
今日は、
母屋と棟木を中心に塗りました。
材木に書き込まれた番付の複雑さが、
今回変則的な‘間’を使っていることを
物語っています。
棟木を塗る時は、
頂上が三角の山になっているので、
こうして斜めに。
・・・・・
今度は6月24日第4回目実施予定。
興味のある方、
ご参加お待ちしておりまーす。
ちなみに上棟は、
7月14日を予定しております。
別に今日のできごとと
いうわけではないのですが、
いつも使う藤沢駅から
小田急線で外出して、
往復するのでなく、
いろいろ出先をグルリと回り、
東海道線で帰ってくると、
(例えばですね、
藤沢→鶴川→横浜→藤沢)
世界を一周したような気分になって、
妙に感慨深いのです。
車だとあまりないなー、この感覚。