シジミバナが咲いた
今日の昼下がり、
玄関の扉を開けると、
春の匂いが
しました。
別れの季節の頃、
いつも感じていた
匂いです。
少し歩みを進めると、
玄関の先では、
白いシジミバナの花の群れが、
咲き始めていました。
一つ一つ控えめで小さな花も、
皆が集まり手を広げ、
上を向いて咲いていると、
とても華やいで見えます。
この春も、
みんなの力で、
これから楽しい何かが、
始まろうとしています。
今日は、
カジュアートスペースが主催する「ニットカフェ」に、
ムスメを連れて参加しました。
「ニットカフェ」とは、
みんなで楽しく編み物と、
そして食事を楽しみましょう!
という会です。
私は打ち合わせがてらでしたし、
編み物については
眺めているだけだったのですが、
ムスメは、
やさしいお姉さんたちに
いろいろ教えを請いつつ、
おしゃべりしながら
編み物作業に参加しました。
「ニットカフェ」を、
昔ながらの日本の民家で
催すという意外性も含め、
とっても楽しかったようです。
(名前からして、街なかの喫茶店か何かで
行うと思っていたそうです。)
そして、
作業の合間に美味しい食事!
今日は特別に、
ブラジルの方や、
イタリア人に見えるイギリス人や、
(本人もイタリア人になりたいとか。
でも機知に富んだ冗句を飛ばすタチは、
間違いなくイギリス人)
いろいろな人たちが居たので、
料理も多国籍。
典型的な日本家屋で、
様々な国の言葉が飛び交う中、
様々な美味しさを、
味わいました。
毛糸を編むだけではなく、
人も文化も世代も
タテヨコに編む、
そんな、楽しい日でした。
お彼岸のよいお天気の中、
きのかの家へ。
ご自身の手で作る家具として、
スギの丸太を手に入れ、
今日はその皮むきをしました。
1階の庭先で作業していると、
近くで遊んでいる子どもたちが
なんだなんだと集まる。
5〜6人は居たでしょうか。
そして、
ボクもワタシもやりたい、
ということで、
大賑わい。
一見単調とも思える作業が、
何だか楽しいものとなりました。
協働住宅の、醍醐味ですね。
そして今日は、
農に関して、
すばらしい理念と
多くの知識を持つ二人から、
みんなで農に関する教えを
現地でいただきました。
これも、
理念を共有する人たちが集う、
集合住宅ならでは、ですね。
みんなが居る、って、
いいなあ。
今日は山梨へ。
そこには、
様々な森の恵みを使って作った
箱膳がずらりと。
持続可能な開発のための教育(ESD)
促進事業の取り組みの一環として、
お集まりいただいた大勢の方々の前で、
箱膳の説明をしてまいりました。
クリの箱膳(左)。
きらくなたてものや設計。
クリの木らしい、
静かな重厚感を意識して
設計してみました。
サワラによる箱膳。
こちらも、
きらくなたてものや設計。
少し厚めの板を使いつつ、
やや軽快な感じに。
また、ワークショップ等で
その場で参加者が作れるような
形を考えてみました。
アカマツによる箱膳。
地元の家具職人さん考案。
柿渋による褐色が美しい。
また、把手の掘り込みも、
かわいらしいですね。
ヒノキによる箱膳。
ワークショップ等で
簡単に作ることができるよう、
作りやすい形に。
余計な装飾のない、
素朴な形になりました。
Sさんによれば、
木を刻み、はぎ合わせた状態ならば、
約30分で組み立てることが
できるそう。
皆さんは、
どの箱膳がお好き?
なお、
その場に居た学生さん5人に聞いたら、
女性と男性とで、
なかなか意外な好みの差が出ました。
・・・
さて、
なぜこれがESD?
箱膳による食育も、
ESDの一環ですが、
この森の恵みの産物が、
森と人をつなげる物語を
紡いでくれれば。
今後の
箱膳作りの展開を、
お楽しみに!
欄間が取り付きました。
この欄間は、葉山は桜花園発。
一年半前、
手に入れたのものなのですが、
漸く所定の場所に、
納まりました。
菱形の模様がとてもいい。
作られてから、
幾年経っても変わらない魅力。
現代でも十分通用する意匠です。
欄間は、
場所を閉じても、
気を通す装置。
模様も、
人が頻繁に扱う場所ではないので、
志向に合わせて様々。
機能的にも意匠的にも見直したい、
日本の装置です。