やくものやく
午後から現場で、
外壁の見切材、出隅材など、
役物を焼きました。
板を焼くように
豪快に焼くのとは異なり、
小型バーナーで
トロリトロリと。
非常に手間がかかるので、
最初、
焼杉と同じような色の塗料を
塗ろうかと思いましたが、
色といい、
浮き出る年輪といい、
あの表情を塗料で再現するのは
難しいと分かり、
焼くことにしました。
仕上がったものを見て、
やはり焼いて正解でした。
久しぶりに東京に出たついでに、
浅草に寄り、
瓦造形展に行ってきました。
私がいつも
使わせていただいている瓦の窯元、
共和建材の五十嵐さんが
作品を出展されているからです。
やはり、
達磨窯による燻し銀の色は、
いい雰囲気ですね。
色々な瓦があっただけに、
比較して、よりそう思いました。
帰り道、
浅草伝法院通りに並ぶ
お店の軒先の瓦が、
全て違う表情だということを
五十嵐さんからお聞きして、
眺めて歩くことにしました。
ずっと右斜め上を見ながら歩いていたので、
人にぶつかりそうでしたが(笑)。
こうしてみると、
瓦だけでも
本当に色々な表情があります。
その中でも、
私はやはり、
素朴で、
手をつないでいるような感じがする
万十の形が好きだなあ。
(写真参照)
しかも
この写真の軒先は、
熨斗も柔らかい感じで、
気に入りました。
昨日で夏は終わった、
さ、今日から秋です。
という、いさぎよい天気。
いきなり
寒いではないですか。
そんな今日、
お昼なんとなく雨が上がってきたので、
昼過ぎから焼杉作業+板に柿渋塗り作業を
強行しました。
焼き作業は全て終了しているので、
今日は洗い作業と柿渋塗り。
しかし、寒い!
犬も震えて
ご覧のとおり。
おまけに
期待と違って小雨が降り続くので、
お天道様が元気だったら
10分程度で乾く板が
ぜんぜん乾かない!
そんな感じで一向に捗らず、
55枚終えた時点でまだ4時前でしたが、
今日全てが終わらないことを悟り、
いさぎよく作業終了。
というわけで、
今日焼杉作業の全工程を終えるつもりが、
来週に持ち越しとなりました。
さて、帰りは、
へっころ谷へ。
作業のあとの
恒例と化しつつあります。
寒い日だったので、
あったかいほうとうが、
ありがたい。
ネギキムチほうとう、
うまかったー。
縁あって、
富士山の麓にある
木の花ファミリーを
訪れる機会をいただきました。
ここでは、
想いはそれぞれ、
だけど理念を共有する
血縁を超えた40数名の大家族が、
一つ屋根の下に暮らし、
農を営み、人を育み、
愉快に暮らしています。
おとなもこどもも、
みんな楽しそうだなあ、
というのが、
会う人会う人の目をみたときの
第一印象でした。
お昼から夜まで
半日そこでお世話になりましたが、
実際皆さん、楽しそうです。
昼間は野良仕事、
夜は皆で楽しく、
みんなが作った食材によるおいしいごはん、
(ほぼ自給しているそうです。)
ときには、みんなで歌って踊って。
ここで興味深いな、と思ったのは、
こうしたコミュニティの中で、
とくに強いリーダーシップが
存在しているわけではなさそうで、
大人も子どもも、
まさにここにいる全員が、
生活の主役である、ということです。
一人一人が分け隔てなく
それぞれの存在価値を認め合い、
だからこそ全ての人たちが、
活き活きと暮らしているのでしょうね。
取り組みは違いこそすれ、
これと似た楽しそうな暮らしぶりを、
どこかで見ました。
そう、
私がこれまでお手伝いしてきた
「エコヴィレッジ」という名の
コーポラティブ住宅です。
この楽しそうな暮らしぶりをもたらすもの、
これは私なりの解釈なのですが、
「木の花」の場合は、
共に田畑を耕し、
コーポラティブ住宅の場合は、
共に家を造る、という、
共同で作業を行うという営み、
また共同作業を通じて
お互いを知り、思いやること。
二つ目、
おいしいごはんが
常にそこにあるということ。
「木の花」もそうですが、
エコヴィレッジの皆さんも、
食材や調理方法を
こだわっていらっしゃることが多いので、
ごはんがおいしい。
三つ目、
音楽の存在。
音楽は垣根を越えて
人と人とを結びますね。
余談ですが、
私の属するNPO代表某Sさんと
私を結びつけたのは、
そういえば音楽でした。
色々視点はあろうかと思いますが、
私はこの三つによるところが
大きいのではないかと、
思っています。
最近の昼ごはんは、
昨日の晩ごはんの残りだったり、
自分で簡単に作ったり、
いずれにしても、
家でいただくことが大半だったのですが、
今日は作る気にならず、
近所のうな橋というお店で、
食べることにしました。
鎌倉手広で暮らすこと7年。
夜はたまーに家族で来たことがあって、
そこがおいしいことは知ってはいたのですが、
昼ごはんははじめて。
いやいや、大満足です。
ごはんと味噌汁、
うまい魚と小鉢が3つ4つついて800円也。
お昼は外で、っていうと、
そこしか行くとこないんかい、というほど、
ピスカリアか、へっころ谷か、
なじみのある店ばかりでしたが、
いずれも家からいささか遠く、
こうして歩いて行けるところで、
廉価でおいしい昼ごはんにありつけるとは、
うれしい限りです。
最近、近所のラーメン屋が
なかなかうまいということも分かったし、
これからのお昼どき、
心のゆとりがもてそうです(笑)。
約2週間かけて直ってきた携帯電話が、
昨日また壊れてしまいました。
最初の修理のときは、
代用機を借りていたものの、
「電話帳」等をパソコン等に
保存していなかったので、
かかってくる電話はいいのですが、
こちらから連絡を取るスベがなく、
たいへん困りました。
そして今、
電源が入らない…
昨日今日と
連絡を取ろうとしてくださった方、
たいへん申し訳ありません。
しかし、
ちょうど作業に没頭すべきときだった
ということもあり、
四六時中つながっていないことの
心地よさを感じたりもしました。
現場のほうも、
歩いていける距離なので、
とくに問題はありませんでした。
携帯電話は、
仕事や生活はもちろんのこと、
待ち時間や電車に乗っているときなど
ちょっとした時間の合間などに、
相当依存してしまっておりますが、
ここのところずっと
家の近所で生活と仕事が
完結しているわけだし、
たまには電源切るか(笑)。
鎌倉く邸の焼杉作業、三日目。
今日は、
兵庫から遠路はるばる
建て主のお父さん、
三回連続でKBさん、
来年建てる予定のMRさん一家、
そしていつものとおり、
建て主と私の一家全員、
という構成。
作業自体は
決して楽ではありませんが、
こうした作業が、
じいさん〜孫という
三世代を結び、
現在と未来の
建て主を結び、
年ごろ同じくらいの
子どもたちを結び、
まさに現代版「結」
という印象の一日でした。
作業のほうは、
焼きが全て完了!
洗いがあと10枚程度、
柿渋塗りがあと約200枚と、
今日も順調!
予定通り、
あと1回で終わりそうです。
次回は29日!
また楽しみが一つ終わる。
がんばる子どもたち。
焼きの仕事も、
付き添いでやってみることに。
KBさんが、
とても美味しいケーキを
焼いてきてくださいました。
しかも珈琲付!
ありがとうございます!
こうした作業の
醍醐味の一つですね。