瓦の窯元を訪れる
今日は梅雨の谷間のお出かけ日和、
これから家を建てる方々を中心に15名で、
私がいつも提案している瓦の窯元、
群馬県藤岡にある共和建材を訪れました。
共和建材五十嵐さんのことは、
この場でたびたび紹介しましたが、
達磨窯で燻し瓦を焼いている方です。
達磨窯とは、
薪で火を焚き、
昔ながらの燻し瓦を焼く装置で、
昔は全国各地に点在していたのですが、
今となっては、
日本広しといえども、
現役で稼働しているのは
2ヵ所しかありません。
想像を絶する手間と、
四六時中、
熱い火と、重い土と
対話し続けなければならない
過酷さが敬遠され、
一方で戦後の家づくりの中で、
瓦だけではなく何もかも、
色も大きさも、
均質なものが好まれてきたことにより、
今ではほとんどの瓦が、
ガス窯で大量生産されるようになりました。
それだけでも
大変貴重な方、貴重な瓦なのですが、
五十嵐さん自身の
職人魂と人柄にぜひ触れていただきたいと思い、
ここのところ年に1度、
定期的に見学会を開催しています。
私も来るたびに、
五十嵐さんの瓦を使わせていただく
ありがたみと喜びを
再確認することができます。
しかも今日はたまたま窯の中に、
藤沢む邸および鎌倉ほ邸で使う瓦があって、
より感慨深いものがありました。