篠と棕櫚
篠竹と
棕櫚縄。
いよいよ明日から、
竹小舞かきです。
曇りがちの空模様、
蒸し暑い空気の中で、
藤沢む邸、最後の柿渋塗り。
今日の参加者は、
建主の‘む’さん(奥さん)に加え、
友人であり、鎌倉く邸の建主の‘く’、
うちの息子の‘げ’、
きらくなたてものやの‘せ’と私、
そして夕方より、
‘せ’の友人二人が飛び入り参加。
明るいうちに終わるか、
微妙なところでしたが、
最後みんながへばり気味の時に
参加してくれたので、
大いに助かりました。
さて今日塗ったのは、
5寸角の2階根太、
そして6寸角の通し柱だったり、
7m×5寸×7寸の杉の梁だったり、
6m×尺×7寸のタイコの松だったり、
大きくて長い材。
運ぶ際にとても重いので、
大学のとき一緒にラグビーをしていた
‘く’を連れ出したというわけです。
長い材は大工も加わり、
こうしておおぜいで作業しました。
作業の合間に、
作業場を下ったところにある川で、
‘く’と‘げ’とで水遊び。
うちの息子‘げ’は、
当初ここへ作業に来ること自体
あまり乗り気でなかったのですが、
川を目の前にすると豹変。
川で遊びたいがために
作業をがんばり、
そして午後、
「待ってました!」の川では、
水がちょっと冷たかったにもかかわらず、
泳いだり魚を見つけたり、
3mほどある岩の上から飛び込んだりと
大はしゃぎ。
作業の続きがあったので、
引き上げる時は、
とても残念そう。
はい、
思う存分川を楽しんでもらうために、
今年は初めて、
川の旅に連れていきます。
大人たちも、
もちろん川の中へジャボン。
巨体の‘く’が
頭から川へ飛び込むと、
地響きのような轟音とともに
水しぶきがどこまでも飛び散り、
普段静かな川面には暫く、
荒波が立っておりました(笑)。
学校でも前から二番目の
小さな‘げ’の飛び込みとは、
対照的です。
それにしてもやっぱ、
この季節の川は、
気持ちいいなあ。
お盆の頃の川の旅が、
待ち遠しい!です。
今日は
子どもたちが通う小学校で、
地元のお祭り。
そのお祭りで私は、
地域活動の一環で、
一日にわか焼きそば屋でした。
私は焼きそばを作る係。
お手伝いの方がたくさんいたので、
交替しながら
休み休み焼いておりましたが、
それでも暑い中、
熱い熱い鉄板の前に
しばらく立っていなければ
ならなかったので、
けっこうしんどい仕事でした。
だけどこうして
苦労と喜びを共有することによって、
地域の方々と少しずつ
顔見知りになることができて、
とてもよかったなと思います。
なお、今回の「地域活動」とは、
「柞の森音楽祭」という、
地域の住民と学校(保育園、幼稚園、小中学校)の
協力によって開催する音楽祭の
実行委員会の一員として参加しました。
また今日焼きそば作りを
お手伝いしてくださったのは、
小学生のお父さん方による
野球チームの方々です。
お祭りや音楽やスポーツが
こうして地域の交流を
深めてくれることを
実感した一日でした。
暑い!
と思ったら梅雨明けのようです。
そんな暑い陽射しの下、
週末恒例の柿渋塗り作業でした。
今日の参加者は、
きらくなたてものやの‘せ’と私…、
だけのはずでしたが、
この家の棟梁の大工集団、
杉原建築の女の子‘か’さんが
一日手伝ってくれました。
とても助かりました。
ありがとうございます!
今日は1階の柱を
約30本塗りました。
照り返す陽の光が
暑さを物語ってます。
ということで次回は明後日21日。
構造材に柿渋を塗る作業は、
次回で最後です。
暑い!ですが、
興味のある方はぜひ!
今度は休憩時間中、
川で遊ぼう。
今日の夕方、
ある職人の方から電話があり、
現場に入っていただく日程について
打ち合せをしました。
電話の先では、
何だか現場に来ていただくことを
楽しみにしておられる様子でした。
この職人さんは、
上棟の時もそうで、
伝統的な木組みの様子を見たくて、
遠いのに朝早くから現場に来て、
作業を手伝っていただきました。
伝統的な構法は、
構造や環境負荷等、
色々な視点で評価や議論は
あろうかと思いますけれども、
少なくとも、現場ではこうして
関わる職人が仕事を楽しみにし、
職人を元気にする何かがあるということに、
何かすごく大きな可能性を感じます。
太陽の降り注ぐ真っ昼間、
我が家の2階にある仕事場は、
気温が29度から30度の間、
湿度が60%後半、
縦に横に、
窓から流れる風が、
とても心地よい日でした。
夏の家の心地よさは、
やはり、風ですね。