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2008年9月30日

ちぎりぎ

カテゴリー: ピスカリア


ピスカリアの
尺三寸角の栗柱に
埋め込まれた‘ちぎりぎ’。
木の割れが広がらないように
何ヵ所かに埋め込まれています。

ちぎりぎは漢字で、
‘千切り木’、
あるいは、‘乳切り木’、
と書くようです。

またちぎりは、
‘契り’とも。

蝶々みたいなこの形、
語感として、
何となく分かるような気がしますね。

2008年9月29日

遅ればせながら

カテゴリー: 今日のできごと


昨日の運動会のあと、
ムスコの誕生日を
ピスカリアで祝いました。

ムスコの誕生日は、
9月中旬だったのですが、
その日の夜は、
関西方面に向かう車の中だったので、
改めて今日お祝いすることにしました。

歳はついに一ケタにおさらば、
10歳です。

ところでピスカリアでは、
スタッフの皆さんも
お祝いしてくれました。

ここにも家族が居るような心地です。
ありがとうございます!

2008年9月28日

子どもの運動会

カテゴリー: 今日のできごと


今日は子どもが通う
小学校の運動会でした。

毎年運動会というと、
暑い中見てたのですが、
今日はかなり肌寒い日、
しかし子どもたちにとっては、
身体を動かすのに、
ちょうどよかったと思います。

さて私は密かに、
子どもたちの運動会を
見るのを楽しみにしています。

とくにかけっこやリレーなどが好きで、
自分の子どもの番ではなくても、
全学年の分を見てしまいます。

スタートラインの緊張感、
速い子も遅い子も、一生懸命走る姿、
応援の興奮、
一等になった子の喜ぶ姿―、

自分がグランドに
立っていた頃のことを思い出し、
見ていると
若返ったような気になります。

2008年9月27日

焼杉作業2回目

カテゴリー: 藤沢む邸


藤沢む邸の焼杉作業、
本日2回目。

参加者は合計3名、
こじんまりと行いましたが、
爽やかな空気の下で
作業はだいぶ捗りました。

今回は焼いた杉板に、
ベンガラを油で溶いたもので塗って
仕上げます。

塗る手間と
ベンガラと油の用意が
必要となりますが、

しかしこの方法は、
焼くのも塗るのも、
少々イイカゲンでも、
作り手に「いい色になれ」と
念ずる気持ちがあれば、
品と深みのある美しい色が
生まれるというところが
すばらしい!

2008年9月26日

‘カマクラ工芸’を訪ねて〜ガラス工芸編〜

カテゴリー: 今日のできごと

私は空間作りを仕事としている身として、
その空間が現れる場所の地域性というものを
追い求めていきたいと思っています。

それに対し私は、
伝統的な建築構法という手段、
気候風土やその地の歴史、
あるいはその地域が持つ
社会的条件との対話の中で、
その答えを見出すことを
試みているのですが、

もう一つ、

その地域の空気を
呼吸する人たちとの協働の中で
作り出すことができないかと
思い描いています。

地域性は何よりも、
そこで暮らす人々の中に
詰まっています。

ということは、
地域の職人、地域の作家との
協働による空間作りは、
自ずとその地域性を
帯びるものだと思っています。

さて今私は、鎌倉で暮らし、
鎌倉に事務所を構えています。
ですのでやはり、
この地域周辺で、
職人や作家と手を取り合い、
空間作りを手掛けていきたいと
思っております。

家という生活の器を作るにあたっては、
今その体制ができつつありますが、
生活を彩る様々な道具や装飾についても、
鎌倉またはその周辺で活動する方々との
輪ができるといいな、と思っていたところ、

先日鎌倉二階堂の
カジュアートスペースのたなか牧子さんと、
その輪作りを‘やろうやろう’という話になり、
その第一弾として今日の夕方、
たなか牧子さんの案内で、
ガラス工芸家Joy y.Suzukiさんの
家を訪れることとなりました。

Joyさんは、
鎌倉の山の麓の
古くてかわいらしい民家に
居を構えています。

そこで見せていただいた
硝子の器や照明器具、
また窓用の硝子はいずれも、
女性的な柔らかさとやさしさを
醸し出していました。

そして硝子という
比較的新しい素材を使いながら、
古い民家の中で
見せていただいたせいもあるのでしょうが、
いかにも日本的な、
懐かしさを憶える質感を
感じました。

そんなJoyさんの硝子、
きらくなたてものやが提案する、
伝統の中に現代を見出す‘器’の中で、
室内の装飾硝子や照明器具として
随所に提案していければと思っております。

2008年9月25日

窓が入る

カテゴリー: 藤沢む邸


藤沢む邸に
窓が入りました。

荒壁も塗られ、
もう住めそうです(笑)

ここは「準防火地域」というところで、
しかも敷地いっぱいに建てているので、
硝子は原則として、
網入りガラスとなります。

2008年9月24日

‘昔色’を掛け合わせ

カテゴリー: 今日のできごと


藤沢む邸の焼杉作業では、
どういった仕上げにするか、
色々試しながら決めました。

向かって右から、

バーナーで焼いた杉板、

焼いた杉板の煤を
洗い落としたもの、

焼いた杉板に、
油で溶いたベンガラを塗り、
拭き込んだもの、

焼いた杉板の
煤を洗い落し、
その上に油で溶いた
ベンガラを塗ったもの、

油で溶いたベンガラを
塗ったもの。

昔から使われていた
着色の技法を組み合わせるだけで
様々な表情を作り出すことができます。

しかもいずれも、
現代の塗料などでは醸し出せない
趣があります。

またこれらの色を
建主自らの手で作り出せるというのが
いいですね。

自分で手をかけて
これらの色が表れたとき、
何ともいえない感激があります。

2008年9月23日

焼杉隊始まる

カテゴリー: 藤沢む邸

藤沢む邸の外壁は、焼杉板。
焼杉作りは、自主施工です。

ということで今年も
焼杉隊の季節がやってまいりました。

今日の参加者は、
建て主さんご一家、
設計者仲間の‘ま’さん、
NPOつながりで東京から‘ひ’さん、
午前だけ大宮から応援の‘あ’さん、
そしてきらくなたてものや2名。
皆さんありがとうございます。

いつものことながら、まず、
バーナーで杉板を焦がします。

そのあと、
これまでの仕事では、
焼いた煤を掻き落とし、
古材のような色として仕上げていましたが、
今回は焼いた後に、
ベンガラを塗ることにしました。

柿渋を作っているトミヤマの社長吉村さんが
以前「木の建築塾」で仰っていた仕上げで、
実際試してみたところ、
仕上がり具合が何ともいえぬ
深い色合いでよかったので、
今回採用することにしました。

ベンガラを塗った直後の様子。
なおベンガラは、
亜麻仁油500ml+桐油500mlにつき、
ベンガラ150gの配分で溶きました。

そのあと拭き上げると
こんな感じです。

深い紫といいますか、
赤黒いといいますか、
言葉では表現しがたい
玄奥な色です。

・・・・・

ということで次回は9/27(土)。
ついでに申し上げれば、
その次は、10/12、10/13に作業します。
興味ある方はぜひ!

2008年9月22日

ひさしぶりにようねた

カテゴリー: 今日のできごと


昨日は泥コネ。
やっている間は
元気に作業していましたが、
やはり身体全体の
筋肉にきてました。

その日午後9時前には
いつの間にか、
仕事部屋の床板の上で
突っ伏して寝てしまい、
日が替わる手前で
これはいかんと一度起きて
布団の上で就寝し直し、
そして朝6時半まで
ぐっすり寝てしまいました。

ひさしぶりに心おきなく
たっぷりと眠りました。

今日は食も進み、
身体は疲れているのですが、
爽快という、
不思議な感覚の一日でした。

そういえば7月の泥コネの時も、
帰り道猛烈に眠くなり、
コンビニの駐車場で
寝てしまったのでした。

恐るべし、
泥の催眠術。

2008年9月21日

9月は茅ヶ崎で泥コネ

カテゴリー: 今日のできごと

今日は茅ヶ崎あ邸の泥コネ。
ここのところ、
毎月泥をこねている
きらくなたてものやです。

本当は昨日作業を行う予定でしたが、
昨日は台風が近づいてくるということで延期、
しかし台風は早々に通過し、
昨日は台風一過のよいお天気、
そのかわり今日は、
朝は曇りでしたが、
昼前から雨がちのお天気でした。
しかも一時は、
轟音を立てながら降るほど。

そんなお天気でしたが作業を強行。
水を使う作業なので、
まっいいか、ということと、
参加した皆さんの熱気で、
そのまま突き進みました。
皆さん、風邪などひかぬよう。

さてそんな中参加してくださったのは、
建て主さんご家族、
藤沢から‘ひ’さん‘さ’さん、
茅ヶ崎から‘は’さん、
所員‘せ’の友人お2人、
今回工事を担当する予定の工務店から4人、
きらくなたてものや2人、と、
だいぶにぎやかでした。

作業中も泥を足踏みしながら、
色々な話に花が咲きましたね。

皆さん、ありがとうございます!

それともう一つ、
この場で多大なるお礼を申し上げるべきは、
敷地近くの中学校です。
便所を使わせていただくことから始まり、
お昼土砂降りの中、
どこでごはん食べようか、
と思っていたら、
この泥だらけの連中にひるむことなく
お部屋を一つ提供してくださり、
大いに助かりました。

ありがとうございます!

午前中は2人が、
先日那須で調達した稲藁を切る作業。
ひたすら、2寸(約6cm)の長さを目安に切ります。

一方で、その他大勢は泥コネ。
今回工務店のご縁で耕運機を借りることができたので、
まず粘土を耕運機でほぐし…、

これに切り藁と水を入れて、
ひたすら、ふむ、ふむ、ふむ!

ずっと足踏み運動で、
全身の筋肉にこたえますが、
踏めば踏むほど泥がまろやかになり、
いい感触になるので、
つい時と我を忘れて、
踏み続けてしまいます。

今日の主役は彼。
建て主さんのお孫さんです。

どんなおしゃべりな大人も、
3歳になる彼にはかないません。

彼の行動、発する言葉、
全てが注目の的でした。

最初は藁の山で大はしゃぎ。

最後のほうでようやく、泥の中へ。
最初はイヤイヤだったのですが、
次第にエンジンがかかってきました。

ところで毎月立て続けに
泥をこねていますが、
全体の傾向として、
この仕事は子どもたちのほうが
大喜びするのかなと思ったら、
どちらかというとおっかなびっくり、
むしろ喜んで作業しているのは、
大人のほうですね。
童心に帰ることができるからでしょうか。
あるいは今日も話に上っていたとおり、
日常を忘れて、無になれるからでしょうか。

そんな無になれるひととき、
次回は10/5(日)を予定しています。
皆さま、ぜひご参加ご検討ください。