2008年8月31日
現在、某市で建築確認の申請を
予定しております。
最近その市は、
周辺の幾つかの市町村を合併し、
とても面積の広い市となりました。
それには、
政令指定都市をめざすという目論見も
あるようです。
さてその合併により、
もともと「町」であったところで
建築確認申請を行おうとしているのですが、
必要書類を手に入れたり、
あるいは手続きを行う場所が
3ヵ所にわたることになっています。
それぞれの窓口が近ければいいのですが、
何せデカイ市ですので、
行き来するのに車で30分以上、
あるいは1時間以上、
しかも公共交通機関の使い勝手が悪く、
下手すれば全て回るのに
一日がかりです。
せめて合併したのだから、
全て窓口を近いところに
集約してくれればいいのに、
と思うのですが、
そうもいかない事情が
あるのかもしれません。
ただ少なくとも、
合併して不便になったな、
というのが正直なところです。
話は変わりますが、
私は以前、都市計画の事務所に
居たことがあります。
今も時折、まちづくり的な仕事に
触れることがあります。
その中で、面白いな、と思う
取り組みに出会うことがあるのですが、
私の印象では、
小さい単位の市町村のほうが、
そうした取り組みに出会う確率が
高いように感じます。
そしてそうした取り組みに
関わる人たちとお話する機会をいただくと、
そうした人たちは例外なく、
自分の住むまちが大好きだということ、
またすばらしい仲間に恵まれているということに
気が付きます。
小さな単位のまちは、
相対的に帰属意識を生みやすく、
また顔の見える関係を
作りやすいのかもしれません。
帰属意識と顔の見える関係、
これは私たちが居る、
もの作りの世界でも、
いいものを作り出すために
不可欠な要素です。
とはいえ大きなまちが、
それらの要素を生み出すことが
不可能とは思いません。
市町村合併は、
様々な事情が重なって
至った結論だと思いますが、
大きくなったまちが今後、
面白く、楽しくなっていくには、
自分のまちが大好きな人が増え、
そしてそうした人たちが
つながっていくことができるかどうかに
かかっているのではないかと思います。
大きくなったまちの、
今後の動きに期待!しております。